■「地方創生」がもてはやされているけれど、「地域活性化」は大きすぎて、とらえられないぼやっとしたもの・・・と感じませんか?
地域活性化は、個人の活性化の結果起こるもの。
私たち夫婦が高知県の嶺北地方へ移住したのは8年前。
そこは過疎高齢化の進む典型的な中山間地域。
仕事がないと言って若者は出て行き、地元に残っている人も「ここにはなんちゃあない」とため息をつく。そんな社会課題満載の地域、と感じました。
私たちは、自分たちが長年ここで幸せに暮らすためには「地域自体を元気にしないと」と思いました。そこで、
若者の田舎暮らしの、新しいモデルを作っていこう。
仕事がないなら、自分たちで作ればいい。
それができれば、もっと多くの人が日本全国のこういう地域で暮らせるようになるんじゃないか?
と思い、自然派菓子工房ぽっちり堂ネットショップと山カフェを起業しました。
■時々よぎる無力感。自分ひとりがやったところで・・・
数年後、自分たちが食べていく最低限の収入をぽっちり堂で得られるように。夫は、移住支援のボランティア活動が本格的になり、NPOれいほく田舎暮らしネットワークの事務局長として働くことになりました。
ところが、そんな私たちには時々、無力的な気持ちがよぎることがあったんです。
「こんなことを自分たちがやったところで、この地域が本当に良くなるんだろうか?」
「地域外貨を稼いで、人を雇用して、もっと工房を大きくした先に一体何があるんだろう?」
過疎高齢化、耕作放棄地、空き家問題、高校存続の危機、産業・・・・
とにかく地域というものが抱えている問題が大きすぎて
「どんなに頑張ったところで、焼け石に水じゃないか?」と思ってしまったんですね。
■一人ひとりがおいしいもの、好きなものを持ち寄れば豊かで幸せな食卓ができる。そんな、持ち寄りごはんみたいな地域になればいい。
でもそんな時、周りで頑張っている人たちに目を向けてみたんです。
そうすると、例えば移住して廃校宿を営む人や、アウトドアスポーツを教える人、
田舎の総合商社を目指す人たち、
自伐林家をする人たち
http://ord.yahoo.co.jp/o/image/SIG=12cv7shhp/EXP=1422055834;_ylc=X3IDMgRmc3QDMARpZHgDMARvaWQDQU5kOUdjVC1XMFM4cnl0TEo3VjR6cnlPTG5Xb2xBOU8xNVAzTUF1OWhqRGlLV0JMSmlCaUZxaGFDZnpoQ2lVBHADNzd5aGRHVmhiU0Rsbkpfa3ZaRG5sTG8tBHBvcwMxMQRzZWMDc2h3BHNsawNycg–/**http://www.tkmarina.jp/huteikinikki/2008/nikki/12.23/1.htm
自分たちでカフェを開いて頑張る人たち、
パン屋を開く人たち、
新しい農家経営をする人たち、
自給、循環型の暮らしを作る人たち、
古民家を改築して山奥で宿をはじめる人たち、
絵を描き続ける友人、
500人の村でサバイバル生活をしながら奮闘する人たち、
高齢者福祉の仕事をアップデートする人たち、
市、イベント、小さな企画、それぞれがいっぱい起こしている。
こんな一人一人の姿を見ていて、「持ち寄りごはんのように、一品ずつおいしいものを作ってもちよれば豊かで幸せな食卓が出来上がるような地域だな」って思ったんです。
紹介しきれないけどもっともっと、地域で頑張っている人たちはいるんです。
みんなのことを尊敬しています。
■自分だけ、自分たちだけで抱えると苦しくなる。リーダーだけに負わせてもつぶれる。新しい共同体の形が必要。
あまりにも大きな課題に直面した時、自分だけだと「もういいや、無理だし」と諦めるか、または「自分が頑張らないと」と必要以上に抱えてしまう。
だけど自分で自分の暮らしを作る人たちが、地域にいる。
自分で全てをまかなわなくても、それぞれがそれぞれの特性にあったことをやることによって、総合的に地域がよくなっていく。それってすごく安心感になるんです。
本当は、みんな自分の暮らしを立てるのでも精一杯。
だけど、どこか損得を超えたところがあり、自分と地域が重なったスペースを持っているのがすごいところ。
そんな人たちがゆるくつながり、大きな課題を共有しながら、それぞれができることをしていけば何とかなるんじゃないか?そう思うようになりました。
新しい移住者が入ってくると、その人が出来ることが地域の新しい財産にもなってゆくのも面白いし、地元の人の目線での活動や新しい流れが生まれるときも面白い。
■地域というのは多層的なコミュニティ。
困ったときは助け合い、よいことがあれば分かち合っていく。
そしてこれからの時代は+新しいものを創造し、感化し合っていく。
http://ord.yahoo.co.jp/o/image/SIG=12l3fio5i/EXP=1422061351;_ylc=X3IDMgRmc3QDMARpZHgDMARvaWQDQU5kOUdjUWVRekc5V0J5Z0oyZk9XRHBBUXRYbmtVREpWRG1ZeHdieXNGaGtib0FnckI2THdqQ3h2U2tPYWcEcAM0NEs1NDRLazQ0T2Y0NE84BHBvcwMxNgRzZWMDc2h3BHNsawNycg–/**http://blog.goo.ne.jp/koutyo2007/e/7b0bafab35f12f54cf478dff6b47074c
大きな課題を共有することや、例えば学校の閉鎖など問題の当事者となった時にどう対応していくか?はこれからの課題。個人活性の種が育つ場を作ることも大事。
だけれど、課題先進地だからこそ新しい共同体のあり方が生まれようとしている気がします。
小さな魚でも、いっぱい集まれば大きな魚のように波を乗り越えていける、絵本の「スイミー」のように。それはきっと、これから後を追う都会の人たちのモデル(成功も失敗も)になっていくのでしょう。
都会で暮らしながら地域と関わりたいという方も増えていて、彼らも地域の一員です。
これからこの山奥の地域で、ここだからこそ、どんな景色が見れるのか楽しみだな~と思う今日この頃です.。゚+.(・∀・)゚+.゚
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■著作エッセイ漫画
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]
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■私がオーナーをしている、自然派菓子工房「ぽっちり堂」
山の素材で手作りした優しいお菓子ギフト・内祝い