■地元カフェで何気なく空き家が発掘される?
私の住んでいる高知県嶺北地域。
南国だからか、地元の人が明るくてオープンな気がします。
こうやって、移住希望の方が訪ねてこられても気さくに話しかけてくださったり、家を探していれば「おっしゃ、おんちゃんがあそこの空き家の持ち主に聞いてみちゃろ」なんてことも。
実際、話を付けてくださって、その後空き家の見学に・・・ということもあります。
子育て世代の移住が多くなっている嶺北。夫がつとめる移住支援NPOれいほく田舎暮らしネットワークではそのコーディネイトを行っています。
発掘交渉作業を常に進めてはいるものの、田舎に空き家はあっても貸してくれる空き家は少なく、それに対して移住希望者が多い。そのため間に合ってない状態。だからこういう地元の方からのご協力は本当に助かるんです。
■意見はみんな違うけれど、応援力が高い田舎
時々、都会の方に「地域の方はみんながみんな、移住に対して良い見方をしてくれているのですか?」とたずねられることがあります。
答えは「地元の方の中でも、移住者を歓迎してくださる方もいれば、そうでもない方もいます」です。
それは、多種多様な考え方があるので、当たり前のこと。都会でも田舎でも、そうですよね。私は、みんなが同一の意見になることが良いとも思っていません。意見が違っても、それを超えてお互いを認められたらそれでいいと思います。
だけれどそんな中で、自分の感性に従ってナチュラルに移住者を応援してくださったり、力を貸してくださる地元の方がいること。入ってきた新参者に対して温かく粘り強く見守ってくださること。
それは、本当に本当に、ありがたいことだと思っています。
特に、60~70代の世代の中に若者のすることを応援しようとしてくれる方がいる。
もちろん、「なにやってるんや」とか「ようわからん」と思うこと、理解不可能なこともあるでしょう。
それでも黙って見守ってくださったり、引き上げてくださったり、自分ができることで応援してくださったりする。寛容さがあるのですね。
これは、地域としてすごく発展可能性がある、すばらしい要素。
人って、信じてくれる人がいるから、自分も人を信じようと思う。
応援するから、応援される。
きっと、次の世代につなげていける。
そんなことを実感させてくれる地域の方々に、感謝です。
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■私、ヒビノケイコの著書。高知の山奥で暮らしながら新しい時代のあり方を創造中。
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]
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