細々とでもいい、完璧でなくてもいい。
どんな時期でも、やりたいことをやり続けること。
このようにして、私は絵の先生に言われたことを守っています^^このブログもそうですね。
先生はもう亡くなられたんですが、細々と続けていくことが先生への感謝の表現だと思ってます。
忙しくてたまらない時期、自分のことになんて意識を向けられない時期、
家族や子育て、仕事の関係でそういう時期もあります。
そんな中でも自分にとって大事なこと、を細い糸のようにでも続けていくこと。
これって脳内の回路をつなげておく、開いておくという意味でも大事だと感じます。
日常を面白く見る視点を持てる
私は、妊娠出産のとき体調が悪く「自分の体が思うように動かないのって、これほどストレスなんだなあ」と感じました。育児に入った時も、次は体だけでなく時間も行動も、赤ちゃん中心の暮らしに慣れるまで、すごくしんどかったです。
2~3年はなんか脳がしゃっきり動かず、ぼーっとして、毎日暮らすだけで精一杯。
それまで描いてきた絵やイラストも、陶芸も全部ストップしてしまいました。
そんなある時、ふと子育て漫画を描いてブログにUPしてみようと思い立ったんです。
(今みたいなじゃなくて、本当に毎日感じた簡単な日記みたいなものです)
子育て漫画を描くようになって「何か面白いことないかな?」となんでもない日常に何かを探す能動的な視点をもてた。
「こんなにしんどいのって私だけじゃないよな~。描いてみると共感して救われる人もいるかも」「かわいいな」「笑える~」と思うことをとらえて描いていくうちに、日々が楽しくなってきて、脳の回路がつながってゆく感じがしました。
しかも、日常をネタにすると、どこか俯瞰して見れるんですよね。
どんなに苦しいことやつらいことがあっても、「ネタ」と思えば笑える。
笑えることで、距離感を持って見れる。いっぱいいっぱいになってしまいがちな子育て時期にはすごくいいことだと思いました。
今は、息子が小学生になり少し手を離れたことで、こうやって毎日ガンガンブログを描けるように。以前は全く想像できなかった状態ですが、続けていればこういう時期もやって来るんだなあと。でも全く続けていなかったら基盤もなく、例えチャンスが来ても飛躍できないですから、細々と続けていてとても良かったなあと思っています。
道具と工程はシンプルなほうが、続けやすい
子育て中って、例えば仕事と家庭や子供と自分などの区切りがビシッとつけにくく、割り切れないことばかりです。自分が作品に集中したいときに「お母さん~して」と話しかけられると、一瞬「え、今?ちょっとまってよ」と思うこともある。
だけど、「時間をとって別の空間を用意してから、自分のやりたいことをやろう」と思うと、とても難しい。「子供が寝た後に」って思ったってなかなか寝てくれないし、やっと寝たと思ったら自分もくたくたで一緒に寝ちゃってる。トイレの時間くらいしか別空間にいれない。「そんなこんなで3年たっちゃいましたっ」てことになりかねないです。
それならいっそ「同じ空間にいる中で、少々集中がとぎれても、やりたいことをやってしまう」ほうがいい。完璧を目指さず、とにかく続けることを目標に、理想の10パーセントしかできなくても良いと思って。
■表現方法を、陶芸からイラストに変えたわけ
私は、美大で陶芸専攻。妊娠するまでは陶芸の作品作りをしていたことがありました。ただ、陶芸はとても道具が多く、ちょこっとできない。やるとなると「作業場に行って→ろくろ回して→粘土用意して→長いこと乾燥室で乾燥させて→釉薬を塗って→やっと焼いて・・・」道具も工程も複雑で多くて、続けるのは難しいなと思いました(本当にやりたかったらやってるんだろうけど、そこまでじゃなかったんですね)
だから、陶芸にこだわらず、子供が生まれてからは、「紙とペンがあればできる、イラストや漫画エッセイを描こう」と思えたことが良かった。しかもブログや雑誌原稿は、パソコンがあればいつでもUPできますから、すきま時間を使えたり、事前に投稿しておいたりと、暮らしのリズムに合わせ自由がきくのがいいところ。
人形作家の友人・前田さんも「羊毛と針があればちくちくできたから、子供を育てつつ出来るのがいい」と言っていて、とても共感しました。つまり、「道具や工程がシンプルで、子供と共存できる」っていうのも、子育て中には大事なポイントだと思います。
■割り切れない、マージナルだからこその深みが表現に
でも、そんな状態だからこそ、ストレスもある一方で「深みのある表現」も生まれると思うんです。私の大好きな友人に、ミュージシャンでポエトリーリーディングをされているtotoさんという方がいます。彼女は3人の母。普段はお
仕事も家事もしながら、音楽活動を続けてらっしゃいます。
そんな忙しい日常の中で、子供達に真摯に接しながらも「あ、今詩が浮かんできた・・・!」と思ったらばたばたっと自分の部屋に駆け込んでメモをする。家族とのバランスをとりながらレコーディングをする。そんな風に、何とかかんとか「続けている」彼女の作品は本当にすばらしいんです。
人生のあゆみにともなって、今までになかった色を増したり、熟成されていったり、今までなかった光をおびたり・・・・
女性が人生の中で創作活動を続けていくことの深み。
そんな彼女たちの姿はいつも愛おしく、励まされる存在。
あなたが自分のやりたいことを細々とでも続けることによって、誰かが元気になることもあるんですよ。
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