旅と日常の「移動」視点。遠くからと近くから「絵画をみるように、自分が居たい場所をとらえる」

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色んな場所を知った上で自分はどこで生きたいか?


春休み。私も子供と実家のある大阪へ帰省予定。旅行される方も多いのではないでしょうか。
「いつもの場所から移動する」っていうのは、時々あると新しい視点をくれます。

いつも山奥で暮らしている私が久しぶりに都会に行くと、
「人ってこんなにいたんや!」とか
「わ、歩いてるだけでこんなに、目に入ってくる情報が多かったんや」
とか
「公園の緑と、山の自然は違うなあ」とか
「家という空間のとらえかたが違うなあ」とか違いを新鮮に感じます。

「色んな場所を知った上で自分はどこで生きたいか?」はみんな違っています。
だからこそ世界はうまくいくんだなあといつも思っています。

私の場合は、今のところベースは田舎でいたいなあ。
都会には色んな刺激や情報、モノが豊富にあるけれど、たまにでいい。
田舎でいるとそういったものが少ないからか、逆に「0から自分が何かをクリエイティブしたくなるんですよね。

友人やアート関連の方々には「都会にいないと刺激が少なくて創作意欲がわかない」って方もいて、それはその人にとって、本当にそうなんだろうなあと感じる。
つまり、それぞれにとって創作意欲の基となる環境は違うって事なんだと。

人って本当に個別だからこそ「場所の特性を知ること」+「自分を知ること」はどちらも大事。
「自分が一番生き生きし、能力が発揮できる場所はどこなのか」ちゃんと認識する・選ぶ。
ということは、自分というひとつの固体を生かす、一度きりの人生を大切にする視点からも重要なことだなあと思います。

遠くからと、近くから。絵画を見るかのように、全体と部分をとらえる。

「いつもいるワールドで、日常を歩むこと」
私はそれを一番大切にしたいと思っているのですが、ず~っとそこにいると、うずもれてしまって見えなくなるものもあります。だからたまに、いつもとは全く違う場所で何かを感じ取ること。距離をとって、いつもいる場所を眺めてみることは発見をくれます。

それは「絵画」の見方に似ているんですよね。例えばいつもは絵に何cmと近付いて見ていて、そこに描かれている細かなタッチとか描写とか部分的なものが見えている。でも時々ひいて、距離をとって1~2メートル先から見てみることで絵の全体像が見える。何を描こうとしているのか、大きなテーマや輪郭が見えてくる。

グローバル視点とローカル視点でみれば、世界全体をとらえた中で、地域とはどんなものなのか?
場所によってどんな特徴や違いがあって、地域にはどんな役割があるのか?をとらえなおすよい機会に。

人生視点でみれば、人生全体をとらえ、今の自分は何をしているのか?
自分を最大限にいかす生き方はどんなものなのか?
そこで世界に対して出来る有用なことは何なのか?
そして、私は日常をどう生きていきたいのか?をとらえなおすよい機会に。

「森を見て、木も見る」ような全体と部分の把握、主観と客観との行き来にも似ていますね。
何気ない旅行、「移動」でそんなことをとらえなおし、そしてまたいつもの場所に帰って毎日の時間を淡々と大切にしていけたらいいな。
春休みの旅行、移動楽しんでくださいね^^

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■私、ヒビノケイコの著書。高知の山奥で暮らしながら新しい時代のあり方を創造中。
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]

■私がオーナーをしている、自然派菓子工房「ぽっちり堂」
山の素材で手作りした優しいお菓子ギフト。