わたしが想定外の仕事を引き受ける理由「聞く側から話す側へ」講座をすると得られる5つのもの

■相手が見てくれたじぶんの可能性を伸ばしたい

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ここ一週間で3つの講座をさせていただきました。いつもはひとり、ゆっくりペースでやっているので、密度が濃かった・・・。

わたしが講座をするようになったのは、4年前。東京芸術学舎の社会人講座「ふるさとという最前線」へ、コミュニティデザイナーの山崎亮さんに呼んで頂いてからです。たまたま当時していた山カフェに山崎さんが訪れてくださり、意気投合して「今度講座で話して」ということに。

わたしはそれまで講座なんてしたことがなかったし、山崎さんは情熱大陸にも出られてものすごく有名だったので「うわ、わたしでいいのかな?」と少しだけ思いました。だけど、「相手がこの人ならできる」と自分の中に可能性を見てくれたなら伸ばしたい、期待に応えたい!と思って全力ですることに。この姿勢、すごく大事だったなと思います。


■意外な仕事を受けると幅が広がる

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今でも「やったことがない仕事」「意外な仕事」のオファーがぽちぽちとやってきますが、できるだけ引き受けるようにしています。今日はこのメリットやポイントについて話していきたいと思います。

本来は「漫画や文の執筆をメインにできたら嬉しいな」と思ってるんですが(依頼ください(`・ω・´))実際のオファーは様々で、本の装丁やイラスト、メディア出演者、地域のプロモーション関係、新しいテーマの講座・・・と、いつの間にか何でも屋に(笑)でも、面白いのでもっとやってみたいなと思ってます。

講座のテーマも、ブログをしっかりやり始めてからは、相手がそこから自分の興味のあるテーマを見つけ出して下さるようになり、様々な提案がやってくるようになりました。地域、田舎暮らし、キャリア、女性、表現、文章、生き方、子育て・・・これからまた何がやってくるのかが楽しみです。

オファーを下さる機関も違うので、対象は大学生~高齢者、人数も10人くらいのお話会やゼミ~200人くらいと幅が大きいです。

1、一歩成長しないと出来ない仕事だからいい

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新しいことをする時って、自分が一歩成長しないとできないので、そのぶん練習や努力が必要。今までの資料とは違うものも作り直さなければなりません。だけどちゃんとやればできるようになるし、じぶんの幅や持ちネタが広がる。

今こうやって文章を描くにしても、そもそも講座でじぶんのやってきたことや、考えていることをまとめ始めたことが役に立っています。じぶんだけでは見つけることのできなかった分野で「おお、意外とわたしこれ得意やん」「反響すごい」と伸びることもあります。

2、練習とアドリブ

はじめての講座の時、パワポも何十回と作り直しましたし、話す練習も何十回もしました。その中で「パワポは紙芝居風にしてみよう」というアイデアも出てきて、話すスピードや声、語る口調なども色々と研究してみました。
当日、とてもお客さんに喜んでもらうことが出来て、今でも友人として仲良くしている方が多く「うちのほうでも、次の講座を」とお声かけ頂くことに。

今では、数回練習しておけばOKで、対談なら即効のセッションで、もっと気楽なお話会ならそれにあわせて・・・とその場その場で対応できるようになってきましたが、練習を繰り返してしっかりとした軸を持ち、その場では台本を捨てる。その場にあわせてアレンジや即効がきく、というのは大事なことだと思います。

やっぱり行ってみないと分からないんですよね。どんな場かってことは。臨場感を持ってその場の人たちにエネルギーを向けないと、伝わらないことがあるなあと感じます。

3、相手の一時間をもらってる気持ちは商売で培った

講座というのは「相手の貴重な1時間をもらっていて、お金を払ってまでわたしの話を聞きにきてくれている」んですよね。だから、「可能な限り、持って帰ってもらえるものがあるように」「その場が充実した時間になるように」と思って準備していきます。呼んで下さった方にも、「それだけのものを返したい」と思います。

もし、商売をしていなかったら、ここまでシビアな感覚はなかったかもしれない。
モノを作って売るのも、貴重な時間をもらってパフォーマンスするのも、「相手が思った以上のものを提供できるように」という感覚は同じ。この感覚を育ててくれたから、商売してきて良かったなと感じます。

4、「恥ずかしさよりも仕事」で超えられるもの

あと、人前に立つ仕事って、もじもじしがちじゃないですか。わたしなんかがいいのかな?えらそう?緊張する、苦手、恥ずかしい・・・。

わたしも、今でも冷静に考えると「うわ・・・・恥ずかしい」と思うことはあるんですよ。けれど、やっぱりそこで最大限何が出来るかのほうが大事だなって思うんです。恥ずかしさや自意識にこもるよりも、目の前の人に対して出来ることをしたほうがいい。

せっかく聞きにきてくれた相手に、この人に会えて、話を聞けてよかったって思ってもらえるように、振舞いたい。
だから、恥ずかしげもない態度で人前に出て、喜ば
れるように工夫するのです(笑)じぶんの中の何かを超えるには「仕事」であることが大事ですね。

5、聞く側から話す側へ、見る側から作る側へ。一石二鳥な講座の受け方

講座の仕事を始めてよかったなと思うのは、じぶんが他の講座の受講生になったときです。習うって楽しい。内容も勉強になりますし、教えている先生の講座のやり方を知る勉強にもなります。人によって講座のあり方は全く違います。その中で、「おー、この組み方いい」「あ、こういう風に言えば伝わるんだな」「このやり方いいな」と思うところを吸収する。

じぶんが教える側、話す側になったときの参考になる。同じことはしませんが、抽象的な核としてじぶんの中にいれておけば、あとで翻訳しなおして使えます。

提供する側の目線を持ってその場にいると、吸収できることは通常の2倍に。めっちゃ得ですよ。しかも、吸収率がいい。体にしみこんでいく。だから、同じ1万円を払って何かの講座を受講しても、得られるものは2万以上。しかもその先に、お金を生み出すもとにもなって・・・これ、より一層勉強が楽しくななる聞き方です。
ということで、時にはえ?と思う仕事も引き受けてみると、面白い景色がみえると思いますよ。

■近日中にある講演

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■著作エッセイ漫画
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]

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