講演のときに20代くらいの女性がしてくれた質問。
「けいこさんは、アート、暮らし方、移住、子育て、起業・・・その時々のことをしっかりと選んで来られてますよね。 わたしはなかなか選べなくて、腰があげられません。選ぶ時には、いつも100%これがいいと思ったことを選択されているんですか?」
そうだなー。つねに100%完全じゃないなあ。
いつだって、不完全な状況。その中で、諦めることを諦め、手放すものを手放しながら、大切にしたいものを選んでる気がする。今の状況の中で、ベストのもの・未来に何か生み出せそうなものを、なるべく選んでるだけ。ぜんぜん立派なものじゃない。
子どもが小さい時には手がかかるし、その状況に合わせてやってきた。執筆やイラスト描きだってずっとしたかったことだけど、ネットショップがある程度うまく回るようになるまでは、こちらに移行することはできなかった。カフェをしていた時は、忙しくて家のことに気をおけないまま、お店を盛り立てた。
いつだって、いびつなんです。
じりじりしながら、でもなんとか、一歩でも少しずつ少しずつやってきた。 全てが完全になる時なんてない。だけど、ちょっとでも進む。かすかでもいいから、進むことが大事。
子どもが寝てる間に「今日は一つだけしたかったことができた」「10分でも15分でも、やりたかったことをした」それで十分だし、やってみた自分をほめてあげてほしい。
100%完全な状況になるのを待っていると、そんなものは来ないから、ずっと動けなくなる。子供が大きくなるまで、と思ってたら親の介護が必要になって、さらに夫のサポートをしているうちに、自分の時間なんてなくなるかもしれない。
不確実な揺れる時間の中で、いかに自分のスペースを無理矢理でも確保していくかが女性にとってはポイント。
少々いびつでもいいから、何かしら選んでみる。そこから歩みたいプロセスがなんとなく構築されてゆき、後から振り返った時に、ちょっとした積み重ねが膨大な「あなただけの軌跡」になっている。
そこには決して正しい答えなんてなく、迷ったり間違ったり、批判されたりかっこ悪かったり。選ぶことには責任と痛みも伴う。
そのかわり、あなたが作った景色ができる。
わたしも一緒に、見てみたいな。
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