◾️行政と住民の、顔の見える関係
田舎で暮らし始めてから、行政と住民が近いなあと感じる。都会で暮らしていた時は、行政も様々なサービスも、どこのだれとも知らない人がやっている、という感じだった。
けれど、田舎では「どこそこの⚪︎⚪︎さん」が役場の職員や県庁職員だったりするし、町長〜知事との距離感も近い。(ちょっと、農家さんとの顔の見える関係とも似てるかも)
ある意味でなあなあにもなりかねないし、知ってるからこそ言えなくて泣き寝入り・・・となるのはダメだけど、良い面もある。
例えば、顔が見えるから逆に無茶なこと(行き過ぎたクレームとか、度を超えた要求)をしにくい。というところ。具体的な人がそこにいるから、「人」としてみているから、ある程度そのへんの抑制が効く感じがする。
真っ当な要望などは必要だけれど、見えないと、ありえない要求とかクレーム、あとは「これくらいしてもらわんと困る」というような無機質なサービスとしてとらえる姿勢も出てきがち。
このへんのバランスは大事。
◾️アテにもしてないけど批判もしすぎてない。信頼がベース
「あいつらは本当にダメで」と思われるとその瞬間人は「なんだよ、じゃあもう〜しない」と引いてしまうけれど、信頼されてると、あちらも信頼で返してくれるのが自然の反応なのかもしれない。
◾️新しいことをどんどん推し進める人と、仕組みを熟知して使いこなせる人の連携
また、元行政マンが移住促進NPOやまち作り関係の団体に一人は入っていて、行政のシステムも補助金もうまく使いこなせてる例もよくみる。豊田市のおいでん・さんそんセンターもそうだったし、高知の場合は、県庁職員が地域に入る制度があるので、それによってうまく連携がとれて助かっている。
いくらお金が回ってきても、使いこなせる人がいなければ税金の無駄使いになるし、素晴らしい取り組みをしていても、仕組みをうまく使いこなせなくて困ってる団体もみる。
新しいことをどんどん推し進める人と、仕組みを熟知して使いこなせる人。このあたりの人材の連携は重要なこと。
◾️重要なポストの人の引き受ける覚悟と幅
もうひとつ、うまく行っている地域は、重要な行政ポストの人が覚悟がある。「何かあったら俺が引き受けるから、新しいことをどんどん進めてくれ」高知の場合だと「かまんき、やってみいや」と言ってくれる人がいるということ。この後ろ盾があることで、斬新な政策が住民の中から推し進めやすくなる。小さい規模だからこそ、連携できればすごいスピードでよくなっていく。それが目の当たりに見えるのも、地域で暮らすことの面白さだと感じる。
以前の記事で取り上げた豊田市で移住促進のための空き家交渉に取り組む安藤さんいわく、1、自分ができる行動は自分がやる2、それが自分だけでできない時には行政と共同してやる3、それでもできない時には行政にやってもらうこの
姿勢が大事とのこと。(参考:
「貸さない」をどう解決?「空き家交渉の達人」に聞いたコツ「信頼より気構えで!」先送りにしないお手伝い)
住民と、行政。うまくチームワークがとれると、町が上がって行きやすい。
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