地域創生「移住は結婚と似ている」ということは、離婚もあるってこと。

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「移住は結婚に似ている」ということは、離婚もあるってこと。

好きで好きで、結婚したい!ってときは、離婚のことは考えない(いや、考えたくない)かもしれません。だけど、現実的には離婚することもあるわけで(*・ω・)ノ

移住の場合は、地域と結婚するような気持ち、覚悟を持って、今までとは全く違う環境に住み始めます。もちろん、みなさん頑張ります。地域の行事や活動に参加したり、仕事もがんばったり、人間関係も。相手の気持ちも組み取って、少しでも寄り添おう、努力しようとする。お互いにね。

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だけど、どうしても、どうしても合わないことってあると思うんです。この前も、とある地域にこれから移住する方が「一生ここで暮らす気持ちがあるんやんな?と地域の人に確認されたんです。もちろん、それくらいの覚悟で挑もうと思ってます。ですけど、万一、万一ってこともあるし。なんだかプレッシャーで・・・」 と悩んでらっしゃいました。

移住者は、田舎に土足で上がらないこと。地元の人は、移住者に過度な期待をしないこと。

うーん。その地域の人の気持ちもわかる。だって、移住は都会の「ただの引っ越し」とは違う感覚。フランクに「この物件が気に入ったから借ります、住みます!嫌になったらすぐ違うところに引っ越します!」みたいなスタンスは、現実的に田舎の人には受け入れがたいでしょう。

田舎では「家」という存在が、集落やその地域と結びついたものだから。相互扶助や信頼関係ありきの「暮らす」ということだから。これは、良いor悪いというよりも、文化的にそうなんですよね。もともと人の出入りがある地域ではないから、気合も準備もすごく大きく、だからこそ「あんなに受け入れに頑張ったのに」と傷つく確率も高いです。

だから、田舎の人が「責任を持ってここに腰を据えて暮らしてほしい」そう期待するのはわかります。移住する側も、そんな気持ちを踏まえて土足で上がらないことは大切。地域に敬意を持って失礼がないように入りましょう。

でもね。かと言って、そこまで過度に移住者に期待しすぎるのも良くないと思うんですよ。今のところ、移住してくる人ってそれなりに真剣に考えてる人が多い。覚悟を持って、責任を持ってその地に入ろうとする人がほとんどです。それはそれで信用してみてください。

ただ「どうしてもダメってこともある」ということを頭の片隅に置いておいてあげてほしい。それはね、「地域のことが嫌い」だとか「全否定」してのことではなく、がんばったけど合わなかっただけなんです。結婚の誓いを立てるほどの覚悟はあり、努力した末の離婚と一緒。はっきり言って、仕方ないんです。

人生の季節によって、住む場所は流動的でもいいんじゃない?

実際の話、地元の人のお子さんは、都会に出て働き暮らしていることが多いです。ずーっと田舎で暮らしていても、30代になってから地元に見切りをつけて都会にでていく家族もあります。

わたし、思うんです。人生は長く、いろんな季節があるのだから、例えば「子育てする期間は田舎で暮らしたい」「子どもが大学にいくまでは・・・」という家庭もあっていい。「歳をとったら都会で暮らすほうが便利」という人もいるし、反対に「歳をとったから田舎で暮らしたい」っていう人もいるでしょう。田舎⇄都会への移動は、お互い様。もうちょっと流動的でいいんじゃないかなあ?

さいごに


移住者は、敬意と覚悟を持って地域に入り、暮らす。土足で踏み込まない。
地域の人は、受け入れながらも、そこまで過度な期待はかけない。

そうしたほうが、結果的にお互い幸せでいられるんじゃないかな?「ここにずっと住まねば」ではなく、単純にその地域での暮らしが心地よければ「ずっと暮らしたい」と自然に思うものですしね。

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