”伝えるということは、見えないものや、思いに輪郭を与えること”
京都の編集者・著者、村松美賀子先生に出会った時、最初に教えてもらったことば。彼女のことばは、いつもわたしの心にしっくりと届き、なにかを湧かせてくれる。
この間、京都造形大学での表現講座にわたしを呼んでくださって、リトルプレスのことや表現と仕事の新しい形についてお話をしてきた。書くことと、web媒体を使う、ということについて抽象的なとらえかた〜具体的なノウハウまで、つなげた講座にしてみた。
終わった後、先生とお話していたら、今の時代に沿った「手立て」を考える、ということですね。ということばがでてきた。
手立てかあ・・・。ノウハウ、という言い方もできるけれど、似て非なるもののようにも感じた。 「手立て」という呼び方は、なんて、すとんと心に入ってくるんだろう。アタマの中で枝葉がぐんぐん伸びていく。「ノウハウ」ということばからはこんな風に、何かが湧いていかないんだよなあ。
自分のスイッチを押してくれるようなことばを見つけること。それは、とても有意義なことだなと思った。先生のように、人に対しても、そういう言葉を届けられたらいいな。
先生から教えてもらったことばを、もう一度かみしめてみよう。
初心に戻りたい時、思い出そう。
”表現するときは、見聞きしたこと、感じたことに、なるべく近いことばを使うこと”
”そのために一番大事なのは、世界との触れ合いに自覚的になり、毎日をやりすごさないこと”
”伝えるということは、見えないものや、思いに輪郭を与えること”
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あなたが初心に戻れ、枝葉が生まれていくようなことばは、なんですか?
京都造形大のサイトに講座の様子がアップされてました。
→「表現」を仕事化する─特別講義・ヒビノケイコ
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