「一般的な母にならなくても大丈夫」好きな仕事と家族のあいだで揺れる、人気アクセサリー作家さんへ

好きなことを仕事にしたけど、家族とのバランスに悩む人へ

この間の講座に来てくださった方から、メッセージをいただきました。とっても嬉しかったので、お返事をここに書かせていただきます。


「好きなことを仕事にしたものの、家族や子育てとのバランスに悩んでます」「それを考えると、未来が不安になります」という方はぜひ読んでみてください。


メッセージをくれたのは「12月のきりん」というガラスのアクセサリー作家をしていらっしゃる、和歌山のつしまさん。ほら、とってもすてきでしょ。

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〜以下転載〜

こんばんは。先日、三重の「働き方フォーラム」でお世話になりました津島奈保と申します。(最後にサインをお願いした者です。似顔絵ありがとうございました!)


ヒビノさんの優しくも力強いお話を伺って、肩の荷がだいぶと軽くなりました。私は好きな仕事のことばかりに意識が向いていて、家族のことをちゃんと考えられていなかったんだと思います。


あのあと、夫とこれからのことをたくさん話しました。

驚くほど前向きに話ができて、二人の絆が前よりも深まった気がしました。

働き方や移住についての話というのは、家族の在り方の話でもあるんですね。


ヒビノさんみたく「嫌な事はやらない方がいいんですよ~」とハッキリ言い切れるようにしっかりと自分の軸をもって、人生をデザインしていきます。


じつは今日、地元新聞の記者の方から連絡があり、紙面に取り上げていただくことになりました。地元の皆さんに自己紹介出来る絶好のチャンスなので、しっかり想いを伝えたいと思います!


ヒビノさんの「ローカルマスコミを活用しましょう」というお話を伺っていなかったら、きっとここまでの気持ちで取材に臨めていなかったと思います。チャンスに気付かせてくださってありがとうございます!


最後に、本の中で坂本竜馬とおじいちゃんはどっちがえらい?という漫画が一番好きです。そうたくんのまっすぐさと、まわりのご家族の暖かさが伝わってくるようで泣いてしまいました。これからもヒビノさんご一家が笑顔あふれる家庭でありますように。


〜転載ここまで〜

 ヒビノケイコです。ありがとうございます。つしまさんは、20~30代くらいの女性。和歌山に夫婦で移住され、本格的に住める家を探し中だそうです。「ローカルマスコミを活用しましょう」というわけはこの記事を見ていただけたらと。(「移住起業」ローカルメディアの価値と活用方法。田舎で新しい仕事を認知してもらうには「逆輸入」で

あ、新聞の取材で「家探してます」と一言そえておけば、家探しの役にも立つはずです~。地元新聞の力って、田舎では大きいですから。それで見つかった知人もいますよ。

彼女には、講座後「今まで仕事ばかりだったのですが、これからもし子どもができても、楽しんでやっていけるイメージができました」とお声かけいただきました。とても嬉しかったです。

たぶん、わたしがなぜカフェをやめて今の執筆+物販に切り替えたか、というところ真剣に聞いてくださっていたのだと思います。(参考記事:「前へ進むための諦め力」精神に限界はないけど、体と時間は有限だから「方向性を選んだ上で努力する」) 

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そもそも、好きな仕事ができている、という時点で相当すごいと思うんですが・・・つしまさんのどんぐりアクセサリー、めっちゃすてきですよね。好きなあまり家族とのバランスが取れなくなるのもわかります(私もそのタイプ)だけど、好きだからこそずっと続けていけるように、トータルで調整しなきゃなんですよね。
 

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夫婦で一緒に学ぶと共有のベースができる

彼女と旦那さん、これから生まれるかもしれない子どもたちとのバランスを試行錯誤しながら、ちょうどいいところが見つかるといいですね。移住や働くことも、実はパートナーシップがカナメなので、今回のようにお二人で「前向きに話し合いができた」というのはすばらしいこと。夫婦で一緒に学ぶことができると、ベースの理解や共通言語ができて足並みがそろうため、前向きに話がしやすくなります。長い間一緒に暮らしを作っていく、夫婦としては大事なところ。そういう夫婦だと、お互いに楽しいので飽きないですよね。

姿を見て育つもの

 

そうそう。あとね、子どもに、あれこれ教えなきゃ!と思うのも教育の一つですが、何よりも親が楽しく、一生懸命生きる姿を見せることが教育だと、わたしは思ってます。人によって、自分が一番そうなれる場所を選べばいいと思うんですが、わたしの場合は、そのフィールドとして田舎を選びました。

たまたま、夫の実家の近くということもありひいばあちゃん、じいちゃんと一緒に過ごすことが多かったのも良かったですね。龍馬とおじいちゃんの話、わたしも好きです。まさに姿を見せてもらうということですが、この本に載ってます。近所に血の繋がった家族がいなくても、田舎であれば地域の子ども、自分の孫みたいに可愛がってくれる方々もでてきやすいですよ。


仕事のことでいえば、わたしは在宅での仕事も多いので、息子は遊びながら、横目で仕事を見てるんです。全国から家に訪ねてくる面白い人々もたくさん。親だけではどっちにしろ教えられることなんて知れてるんだから、周りの人にも楽しんで関わってもらえばいいですよ〜。
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メンバー家族もいいものですよ

息子は自分も将来、ぽっちり堂のメンバーとして商売がしたい!と言ってます。(今のところ、カフェ&動画の店らしいです 変わっていくんでしょうけどね)実際に子どもマルシエで自作のものを販売しても、彼のほうが人にどんどん話しかけ、営業がうまい・・・(笑)子どもって勝手に学んでるんだなと思います。


こんな風に「メンバー家族」っていうのもいいですよ。ひとつのユニットみたいなね。無理に一般的な母親像にならなくてもいいんです。自分の性質に合った、素直な母親になればいい。つしまさんのように、したい仕事をしている母親は、一人の人としても魅力的です。

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「おとなすはだ」では、肩の抜ける家族関係について連載中です↑

色々ヌケてるわたしでも、周りの人や息子に助けてもらって、なんとかかんとかやってるので、つしまさんやみなさんなら、なおさら大丈夫ですよ〜。安心して、これからも好きなお仕事と、自分たちなりの家族の形、模索していってくださいね。

ぽっちりな一歩、おめでとうございます。

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