崩した姿勢をピンと伸ばし直した話「みんなに合わせたところで、みんなは人生の責任をとってくれないんだよ」

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今日は、メルマガの一部から。メルマガでは読者さんのご感想にお返事する対話形式の記事も。(メルマガ登録はこちら

今回は、講座にも参加してくださり、感想もちょくちょくくださる、Nさんへのお返事。そこから連想された「姿勢」に関するお話を。


ではどうぞ~。


・・・Nさんからのメール(部分抜粋)・・・


今まで講座などに参加して感想を書くときは、いつも自分の6~7割くらいが上限で、なるべく情熱をおさえ、考えも出さず、分量もおさえていました。



本気で書いたことがスルーされたり、反応が薄いこと等から、相手がひくというか、濃いのかな・・と遠慮していたためです。


それで十分だったし、そんなものなのかと思っていました。


でも、ケイコさんに感想を送って思ったのは、自分の100%を出してもすべて受け取ってくれて、さらに深くさらに高い視点からの考察を出してくださるということ。


これは本当に大きな喜びです。感謝しています。こんなんでいっかーという言動で相手がOKなら、相手もそういう人ということ。

全力で投げたら全力で打ち返してくれる人と、私は関わっていきたいです。

 

 ・・ここまで・・
 

ヒビノです。いつも全力で感想書いてくださって、ありがとうございます(笑)


たくさんの方が書いて下さるので、いつもすべての感想をご紹介できるわけではないのですが、どれもすべてじっくり読み、なるほど~、おおこういう見方もあるのか、と、栄養にさせていただいています。


わたしは、基本的に情熱が内に秘められている人が好きです。その炎がめらめら見える瞬間も、きっとすてきな宝物がその人の中に沢山つまってるんだろうな・・・と想像できる瞬間も。


でも、日本では、情熱を持ち、本気で生きていると阻害されることもありますよね。今日は、ここから考えた「姿勢の話」を書いてみます。


人生で姿勢を崩した瞬間があった

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「ケイコさん、すっごい姿勢いいですね。座りながらあの姿勢をキープできるなんてすごいですよ」


この間のぽっちり舎講座で、瞑想のワークショップをしたあと、何人かに言われたことば。大人になって、ピンと背筋を伸ばせるようになり、よかったなあ・・・と思う。


小学校5年生の時、もともと良かった姿勢をわざわざ崩した記憶がある。その時のことはわたしの人生において大きなターニングポイントで、忘れられない瞬間。


その頃、ダウンタウンの番組が流行っており、「なんでも本気でやらず、冷めてだるそうにする方がかっこいい」という”基準”が、学校の雰囲気を包んでいた。


わたしは、小さいころ、なんでも素直に本気でやるタイプだった。勉強も運動も一生懸命やれるところまでやる。その先に面白い景色が見えるってことを感じてた。


だけど、ある時、男子の悪ガキリーダーに「おまえ、姿勢良すぎんねん!ダッサいな~。それに、いっつも、なに本気でやってんの?」とからかわれたんだよね。


周りを見てみてみれば、おお、みんな姿勢が悪いではないか。
そして、どよ~んとしてる。


「そうか、これがフツーで、わたしが変なのかな?」
と思って、みんながやってるように、姿勢を崩してみた。



姿勢をちょっと傾かせて、片方の足に重心をのせて、目は魚みたいに死んだ感じで。本気にならず、冷めた態度で。これだと、みんなと同じかな・・・?よし、大丈夫そう。わたしも同じになれるかな。

みんなに合わせたところで、みんなは人生の責任をとってくれない

今思うとバカみたいな話なんだけど、その時は他のみんなと違うといじめられ、阻害されてしまう!という恐怖が勝って、その通りにしたんだろうと思う。


でも、大人になるに従って、そんなことしても自分にとって損でしかなく、「無駄だ」ということがわかってきた。


だって、”みんな”に合わせたところで、”みんな”はわたしの人生の責任をとってくれない。 


高校、大学と進むうちに、
「自分がどういう姿勢でいたいかは自分で決める」
「120%やりかったらやりきる」
「それでダサいといわれたら、それでもいい」
という姿勢に、どんどんどんどん変わっていった。

特に、大学は美大だったので、なんでもありで。人と違うことした方がかっこいいという文化基準で、ますます拍車がかかったのだけど・・・(笑)

人目を気にせず本気で打ち込むと、もちろん成果も人とは違うものが出る。

自分の内側に積みあげたものは、自分を裏切ったことがない。



地域でも会社でも、日本は調和を重要視する村文化なので突き抜ける人は叩かれやすい。でも、叩かれてることにすら気がつかない次元で生きていれば、相手も楽しくないから、いい意味で放ってくれ、共生できることも知った(笑)

そして、地域でも、その人やその人が作った空間に惹きつけられて全国からわざわざ人が会いに来るような「資産」としての人材になれる。 自分を極めた結果、そうなっている友人が、たくさんいる。


みんなと同じであることが求められる場で

日本の学校では、みんなと同じであることが求められる。問題行動を起こす子ほど目立ち、構ってもらえるところがあるし、反対に、頑張ってる子や優等生ほど、誰からも目をかけられずほっとかれやすい。



そういう意味では、わたしをからかった悪ガキリーダーは、あの頃は強く見えたけど、内面は「構って欲しい欲求」が強い、寂しい子だったんだろうね。


社会でも似ているな~と思っていて、よっぽど困り切った方、病んでしまった人へのサポートには注目がされやすい。(まあ、もちろん必要なことなんだけど)


 

反対に、さらに自分を成長させようとしたり、前向きに生きて行くためのサポートは、注目されにくく、手薄になっているように感じる。

時々、優秀な方ほど、背中を丸めて、目立たないようにしているのを見ると、ほんともったいないなあと思う。


心理学の研究においても、歴史背景的に、「戦後傷ついた兵士や住民をケアする」という側面からのアプローチに偏ってきたため、ネガティブな面をケアするための研究や療法ばかりが取られてきた。


その代わり、人が前向きに生きるための科学的な研究は遅れてきたそう。そこで、最近ポジティブ心理学という領域が研究されてきているみたいなのだけど。

ポジティブ心理学が1冊でわかる本
イローナ・ボニウェル
国書刊行会
2015-03-13


自分の役割

 

そんなことも踏まえ、わたしが、自分の興味やできることを考えた先に、役割として決めたのは・・・。


人が自分をもっと成長させるため、前向きに生きて行くことを促進するため、仕事や家庭などの現実でパフォーマンスをあげるために、学ぶ場を作ること。


建設的に思考ができ、お互いに触発され、現実の仕事や活動で、コラボできることも生まれてくるかもしれない。


元気な人がますますパワーアップし、できることが大きくなれば、その人の周りにできる幸せの波紋も大きくなり、社会のためにできることが結果として大きくなる。


その具現化の形が、ぽっちり舎。

背筋をぴんと伸ばしていい。
目だって、輝いていていい。
生き生きと、楽しんでいい。
本気で、打ち込んでいい。

そう自分に言ってあげられ、全力で生きられる大人を増やしたい。
 

・・・・・・ 

ということで、本気の人、情熱秘めてる人、大好きです(笑)

「これくらいでいいかな・・」と変にエネルギーを引っ込めず、すてきな力になるように、この世にどんどん開花させていってください。

そのための機会として、このメルマガへのコメントを書いてみる(全部にお返事はできないけど読んでます)、講座で一緒に学ぶなどは大歓迎ですよ~。ということで、今日はここまで。

今日の質問

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