生きる上でのガイドのような役割。
今までの暮らしを作ってきた支えのひとつが、 totoさんの紡いだ詩でした。
表現術や体験のインプットとアウトプットを繰り返し、自分にフィットする暮らしを作っていくための土台を培います。
「ひとつの言葉が命を救う」ということを前回のプラユキさん講座で学び、今回は「自分のことばを紡ぐ」ことを学びました。
ことばってあなたにとって何ですか?そう聞かれたとき、わたしは「自分を守り、導いてくれるもの」という答えが思いつきました。
ことばは、
人生のナビゲーターになって光を照らしてくれるもの。
成長を、そばで伴走しながら見守ってくれるもの。
そんな言葉を、自分のためにも人に対しても、 日常で紡げる人が増えればすてきだなって。
そう。アーティストでなくても、どんな人にとっても、 0から1を生み出せるクリエイティビティは必要なんです。
ことばをあたたかく迎え直す
ことばって、いろんな側面があります。
怖くて、もどかしかいもの・・・と、とらえている方も多い。
そんなことばを、あったかく、安心して楽しめるものにしてもらえたら。
そう思って描いた1日。
場の空気、流れる時間を通して、みなさんがことばをとらえなおし、向き合い、また新たに出会っていく。そんな場面に立ち会えて、ほんとによかったです。立ち会い出産の感動、みたいでした。どんな感じだったか、少し紹介しますね。
まずはわたしの講座から・・・
今回の講座では「うまくできなかったらどうしよう」という不安も聞いていたので、まず、「失敗という概念について」お話し。
失敗はないこと、そして言葉やアイデアを湧かせることにもトレーニングと土台を培うためのインプットがいること。今回の詩的表現の立ち位置、文章表現から見る効用についても説明。ジャーニー性がどう人生や表現、仕事に生かされるかについても。
理性と感覚から、どちらもアプローチすることで腑に落ちて身につく。今回はtotoさんが感覚的なワークをしてくれるので、わたしは今回バランスをとってできるだけ論理的にお話。
ボケに対して突っ込みのようなトークにも。。(いつもは、わたしのほうがボケなのに)「けいこさん、いつもに増してクールでおもしろかったです」と受講生さんたちに言われました(笑)
こんな感じで、「うまくやろう、ではなくやってみる」でいい。とにかく、人生の打席に立つこと自体が重要!ということを理詰めで話し、午前の準備体操は準備完了。
言葉のおすそ分け。ことばは分かち合って広がる
「ことばのおすそ分け」自分が今まで支えられた詩やフレーズ、好きな歌詞、本などを持ち寄って、たいせつなことばを分かち合っていきます。
まどみちおさんの詩、トムソーヤの冒険の歌詞、雨にも負けず、イマジン。自分で作った詩を持って来てくださった方も。わたしは、「おんなのこ」という詩集をご紹介。
心を打たれて涙している方も・・・その人の奥にあるものを、いつもとはまったく違う感覚で見せてもらった気がしました。
「ああ、ことばってこんなに人を支えたり、導いたりしているものなんだな。人はこんなに、それぞれがものごとを受け取っているんだなあ。一生懸命、生きてるんだな。」と感じて、何度も涙が出そうになりました。
toto即興ミニライブ with gakushi okamoto
異なったメロディーからどんなふうに言葉が生まれてくるのか体感します。言葉と生のギターの音を聞きながら心のストレッチ。
すてきな声と音、そして生まれる詩に、みんな釘付け。スケッチブックに、いくつものデッサンを描いていくような感覚を受けました。
自分の中に遊び場(キャンバス)を作ろう
「言葉ってなんですか」と聞かれたらあなたはどう答えますか?ということで、みんなで話し合い。ことばが怖い、ことばがもどかしい、でもことばはあたたかい。それぞれの持っているイメージやことばという存在を、今の時点で確認していきます。
これからは、言葉収集家になろう!
呼び寄せる言葉・遠ざかる言葉・ならべる・散らかす・ととのえる、集めるなら言葉!
歩いていると目に入るポスター、今まで興味をもたなかった曲のタイトル 自分だったらこういう言葉をのせるのに、、、と思って歩いていたらそれだけで ずっと楽しくなります。
好きな言葉を見つけたらすぐにメモ! 大好きな言葉だけがならんだノートをぱらぱらとめくっていたら 新しいアイディアがわいてきそう。
この習慣を身につけると、人生や表現で、自分を作り手の側におくことができます。
ということで、totoさんが長年つけてきたノートを見せてもらいながら、創作のプロセスを学びます。こういうプロセスってなかなか見れないから、すご〜く貴重でした。毎日やってみよう。
そして、自分のノートを見せ合いっこ。それぞれ選ぶ観点が違っておもしろかったです。 紙や表紙などが選べる、オーダーメイドのノートっていうのも、今はあるんですね!すてき。
ことばとの遊び方を学ぼう
ここにどんな言葉が似合うだろう、はっとするだろう、つながるだろう。
空間の中に言葉をおくことでうまれる変化を楽しみました。
totoの心のキャンバスについて
いつも即興で、どんな場面を描いて、話をつくってゆくか?ことばを生み出す舞台設定のお話し。すごく参考になりました。
さあ、書いてみよう!
今日の講座のクライマックスは、ことばをつむぐ時間。これは、わたしのノート。
これは、参加者さんのノート。みんなどんどん書き進めていきます。
声に出して読んでみよう!
ギターに乗せて書いたものをよんでみよう。
書いたものと声に出したもの。どちらもあなたの言葉です。
最後の発表では、「うまくいかなかったらどうしよう」を超えて、お一人お一人が、舞台に立ち、すばらしいそれぞれの詩を聴かせてくれました。
ギターのがっくんにイメージを伝えて、詩を紡いでいく風景がほんとうによかったです。
奥にあるもの、いつもは見えないもの。
でも、きらきらして、見ずには死ねないような宝物ようなもの。
そこに触れられて、ほんとうに良かったな。
場は、そこに登場人物がいて生まれるもの。
「場」というものは、わたしや、totoさんだけで提供しているものではなく、おひとり、おひとりがそこにいて、存在できるもの。そこから、生まれたものをみんなで味わい、もっともっと、世界に安心して生きていけるためのもの。そう、改めて感じました。
ご感想
前回とはまた違った自分をかき回された感じでした。まだまだ制約が自分の中にあって、もっともっと心の中では自由に遊んだり、感じたりしていいのだなあ、と。
詩は人の心を動かすものでもありますが、その前に自分の心を動かすものでもあるんですね。まずは自分の中に安心で自由な遊び場をつくっていくこと、それが今回教えていただいたことのひとつです。
あとは、詩は出てくる瞬間ももちろんすごいのだけど、それ以外の時間になにを見聞きし、なにを感じ取っていくのか、ということの積み重ねが出てくるものをつくっていく大きな要素なのだ、ということも思いました。
私たちは創作でも出てくる結果しかなかなか見られなくて、そこばかりを目指しがちですが、生み出している方の、そこに至るまでの過程を感じることができたことが貴重な体験でした。
帰ってからお風呂に入りながら思ったこと、それは「同じ24時間なのにそのなかでどう過ごし、なにを感じて、なにをインプットし、どう出すか、がtotoさんときっと違うのだな」ということでした。与えられた時間は同じなのにと思うと、それをいままで味わえてなかった自分に悔しい気持ち(自分を責めるという気持ちではなくて)になりました。
漫然と過ごすのではなく、なににどう時間を使っていくのか大切にしたいと思いましたし、日常でももっと今を感じていきたいなと思いました。詩的な視点を持てると、いろんなことがもっと慈しめるようにも思います。
けいこさん、
最初から最後までとても楽しい旅でした。
空港まで迎えに来てもらって、
離れていた間のことを家族に話し
ちょっと落ち着いてから
車の中でtotoさんに頂いたCDをかけて不思議な世界に身を委ねて・・
こんなにも、誰かの言葉が自分の行動を変え、
自分が発した言葉に対しても反応してもらえたこと
自分と自分以外の誰かの、
内側にある普段見えない部分を素直に
出せたこと。見せてもらえたこと。
けいこさんが「失敗がない」と言っていた意味が
少しわかった気がすること
こんな表現してなんて言われるかな?
くだらなくないかな?
いつもいつも気にし過ぎている周りの評価よりも
自分の「出したい」を大事にできたこと
自分にとってすごくハードルの高かった
「やってみる」がいくつもできたこと
こんなことができちゃう講座って他にないと思いました。
けいこさんも、totoさんも難しい言葉を使わずに
自分の中にある大事なものを
ひとつひとつ伝えてくださったことが
とても嬉しいです。
なんだか受講生の方達含め、
みなさんから与えてもらったものが多すぎて
まだ消化の最中という感じです笑
でも確かに自分の言葉にしてこれからの人生に生かしていけるものたち。
それが即興で生み出されていくのが本当に面白かった。
こどもがいても、時間がなくても
totoさんとけいこさんが教えてくれたことは”生きる”を豊かにしてくれると思いました。
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けいこさんがおっしゃっている「幸せの波紋をひろげていく」という生き方に心から共感しています。本当に、実はコンプレックスのかたまりみたいな感じのわたしですけど(笑)
小さくてもそういう世界を作り出せるようにこれからも色んなことを学びたい。
そう思わせてくれたことに感謝!
本当に余韻が心地よいです。
ことばを大切にしたいと心からおもいました。
けいこさんのブログに共鳴して
集まってくる仲間たちは、こころが素直だからこそ敏感で
丁寧に今を生きている印象かありました。
とても素敵な人たちです。
だからあの「場」がとても居心地がよかった。
ありがとう。
私も何度も琴線にふれ「涙があふれそうでした」
totoさんの歌声とやさしいギターは
ことばの意味だけでなく音で「琴線」が震えます。
まあるいことば、まあるい音ですね。
またお会いしたいです。
けいこさんの作っている講座は
けいこさんの絵のように彩ゆたかです。
「自分のことばの紡ぎ方」
この ことば大切にしますね
ありがとう。
ぽっちり舎では、毎回、非日常~日常への旅。
「自分の土台作り」のため、習慣に落とし込んでいけるものを提供しています。
例えば、瞑想、運動、書くことなど。
今回、totoさんに習ったことは・・・
・ことばあつめ
・ことばの組み合わせあそび
・ことばの舞台設定
・ことばとビジュアルのコラージュ
などなど。
落とし込めるものをぜひ毎日の習慣に取り入れて頂けたら。
わたしも、一日一詩、まずはひとつのことばから、作ってみようと思います。
自分の言葉を紡ぐ。詩人totoさんとの講座にきてくださった人たちから、嬉しいメッセージが届く。
どれも、どの言葉にも、じーんとしてひたる。「こんな場をつくろう」とイメージしたものをこえて、みんなから生まれる景色が毎回みれる。この仕事はなんていう名前をつけたらいいのかわからない。
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