森に誰と入る?都会にも田舎にも自分にも閉じこもらない

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今日は、totoさんとの
「自分の言葉を紡ぐ」講座
に参加された
みきさんからのメールから
感じたことを書こうと思う。

けいこさん、

最初から最後までとても楽しい旅でした。


空港まで迎えに来てもらって、

離れていた間のことを家族に話し

ちょっと落ち着いてから

車の中でtotoさんに頂いたCDを

かけて不思議な世界に身を委ねて・・



こんなにも、

誰かの言葉が自分の行動を変え、

自分が発した言葉に対しても

反応してもらえたこと


自分と自分以外の誰かの、

内側にある普段見えない部分を

素直に出せたこと。


見せてもらえたこと。


けいこさんが「失敗がない」と

言っていた意味が

少しわかった気がすること


こんな表現してなんて言われるかな?

くだらなくないかな?


いつもいつも気にし過ぎている

周りの評価よりも

自分の「出したい」を大事にできたこと


自分にとってすごくハードルの高かった

「やってみる」がいくつもできたこと



こんなことができちゃう講座って

他にないと思いました。


けいこさんも、

totoさんも難しい言葉を使わずに

自分の中にある大事なものを

ひとつひとつ伝えてくださったことが

とても嬉しいです。


なんだか受講生の方達含め、

みなさんから与えてもらったものが多すぎて

まだ消化の最中という感じです笑


でも確かに自分の言葉にして

これからの人生に生かしていけるものたち。

それが即興で生み出されていくのが本当に面白かった。


こどもがいても、時間がなくても

totoさんとけいこさんが教えてくれたことは

”生きる”を豊かにしてくれると思いました。


ーーーーーーー

けいこさんがおっしゃっている

「幸せの波紋をひろげていく」

という生き方に心から共感しています。


本当に、実はコンプレックスのかたまりみたいな

感じのわたしですけど(笑)


小さくてもそういう世界を作り出せるように

これからも色んなことを学びたい。

そう思わせてくれたことに感謝!

 


みきさん、ありがとうございます。


みきさんは、今回はじめて、お子さんを旦那さんに預け

 (奥さんの才能を伸ばすことを応援してくれる、

 ほんとうにいい旦那さんなんだよね)


 一人で飛行機に乗って、
地方から東京までやってきてくれた。


いつもの自分の限界を越えただけでも、

 すばらしい結果だなと思ったんだけど、

 彼女が紡いだ詩も、

 これまたすばらしくて感動し、涙が出た。


よく考えたら、

それは数年前のわたしと一緒で、

いつもの考え、いつもの行動の範囲から

出ることって大事だなあと思った。


斬新なアイデアはどうしたら出てくる?


今回の講座でもお話ししたのは、

 失敗はないということと

「 斬新なアイデアって、どうやったら出てくるのか?」

ということ。


ちょっと、そのための話を聞いてほしい。


森に生えてい木の皮がめくれている場合、

猟師がそれを見れば、

 「あ、このへんに鹿がいるな」とひらめく。


それは、猟師が経験や知識を通して、

 「鹿は木の皮をめくる」と知っているから。


そういえばわたしも、

 田舎で暮らしている中で、

 川のほとりにある、

 桃色のふわふわした綿毛のような

 「ねむの木の花」を見るたびに

 「あ、そろそろ大豆をまかないとな」と思う。


 それは、

 田舎のおばあちゃんたちが

 教えてくれたから。


 都会で暮らしていれば、

 まったくなかったであろう発想だ。


アイデアは結果である。

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みんな、すぐに結果をほしがる。


「斬新なアイデアがほしい、

 出ないかな?いつか、ひらめくかな?」


アイデアって、結果なんだよ。

プロセスを飛ばしてはいけない。


出すためのアウトプットのトレーニング、

その人の中に蓄積された良質なインプット。


この両者が整って、

 斬新ですばらしいアイデアが出てくる。


「土台を育てる、表現する」のサイクルを、

 日々地道に行っていく必要がある。


こないだ、西洋哲学史の勉強会に出ていて、

教えてもらったのだけど・・・


哲学者チャールズパース(1839~1914)

 がとなえた 「アブダクション」理論によれば、


 斬新なアイデアは

 新しい体験や新しい知識、価値観、経験があって、

何かを見たときに思いつけるもの。


だから、新しい知識、価値観、経験を増やすこと。


頑張ればひらめいたり、ひらめくまで待てばいい、

というのはギャンブルでしかない。


そうではなくて、アブダクションは

論理的に連続したプロセスで、導き出せるもの。


つまり、わたしたちのものの見方を広げ深め、

 アイデアを導き出すためには、

 学び続け、体験し続けることが必須。



結果を出したいなら、

結果だけにフォーカスするんじゃなく、

学びのサイクルを一連の行動に取り入れていくこと。


仕事においても、暮らしにおいても。


そうしていくうちに、世界へのものの見方が

ていねいできめ細やかで、豊かになってゆく。


森に誰と入るか。


都会のビル街を熟知している人と歩けば、

 自分とはまったく違う事象への解釈が知れ、

 都内がものすごく面白い場所に思える。


反対に、田舎を案内して歩く場合、

 日々、深め合ってきた人との会話、

 自然への感覚、課題との向き合い方など、

 

 「ここで生きてきたからこそ話せること、

 感じてもらえること」がたくさんあるのが嬉しい。



「森に誰と入るか」


これは、場所だけではなく、

 アートにしろビジネスにしろ

情報にしろ、 何かを学び、

 インプットするときに、

抜け落とされがちな目線。


 だけど、実はとても重要なことである。


同じ景色を見て、同じ人と出会っても、

 「ナビゲーターが誰なのか」

 によって汲み取れるものが10倍、

 100倍と違う。


 1方向からと、

 100方向から見られる視野も

 まったく違う。


 深みも、水深1メートルと

 100メートルではまったく違う。



だから、 誰と過ごすか?を大切にする。



ふだん付き合う周りの人も

 旅に出た先で会う人たちも、

 仕事仲間も、講座に呼ぶ先生たちも。


このあいだの詩の講座では、

 totoさんと一緒だったからこそ、

みんながいつもはいけない場所まで、

 自分のimaginationを広げて旅をし、

言葉を紡ぐことができた。


 わたしと一緒だったからこそ、

 失敗を恐れず、当然のように舞台に上がれた。


安心して、表現していい。

 安心して、生きていい。


その感覚を、日常に持ち帰り、トレーニングをする。

すると、その人はもっと豊かに

 ことばが使えるようになり、生き方が自由になる。


それと一緒で。


井の中の蛙になっては、誰も守れない


自分に閉じこもらず、

 都会にも、田舎にも、閉じこもらない。


その上で、自分と対話し、

 今いる場所を大切に暮らすこと。


「社会貢献か、お金か?」という話題が時々出るけど、

 経済の土台がなく社会貢献だけして

 疲弊していく人を散々見てきた。


 社会貢献したいなら、

 まず自分を経済ふくめ、

 しっかり満たすこと。


 両立はできるのだから、順番が大事。


でも、そんな考えが持てるのも、

 経済と社会貢献を両立して豊かになっている人が

 周りに現れたことがきっかけ。


 「ああ、こんなあり方もできるのか」と

 リアルに感じることができたから。


そんなあり方を知らなければ、

 いつまでも、

「 こんなもんだ」と思い続けていたかもしれない。


自分の限界にしてもそう。

 「できない」と思うことは、

 だいたい「やればできる」ことだった。


 24歳で子供を産んで、

 山奥で暮らしていたわたしには、

 「こんなことはできないよね」

 というハードルがいくつもあった。


今のように都会と田舎を往復して、

 自分にとって最高にやりがいのある

 仕事をできるようになるとは、

 思い浮かべることはできても、

 リアリティがなかった。


でも、実際にそれを実現している人たちと学び、

 仕事をするようになるにつれ

 「わたしが方向性を正しく持ち、努力すればできるんだ」

 と思えるようになり、ぐんと現実化していった。


そう。


都会であれ田舎であれ、

 自分の中に閉じこもり、

 井の中の蛙になること。


 それが一番危険なのだ。


 俯瞰的に物事を見れなくなり、

 近視眼的になり、

 自分と周りの人の可能性を

 限定して閉じ込めてしまう。


時代は否応なく変化する。


 

 ガラッと変わる前に準備をはじめておかなければ、

 今いる場所や家族、周りの人と

 楽しく生きてゆくこともできない。


大切なものを守り、

楽しく生きていくためには、


視野だけが広いのでもなく、

地に足をつけるだけがいいのでもなく。


大きい視野を持ちながら、

 地に足をつけて生きていくこと。


その両立が重要だ。


だからこそ、

 非日常と日常、

 都会と田舎を移動しながら、

 ベースになる地域を持ち、

 学び実践を続けていく。


 優秀なナビゲーターとともに。


さいごに


わたしたちは大人になっても、

 自分の機能を育て続けることができる。

いくつになっても伸びる可能性を秘めている。


要は、どのように、

 自分という資源を耕していくか?


大切なひとりひとりだからこそ、

 大切に用いてほしい。


そうすれば、

 あなたから幸せの波紋は、

 地道に広がっていくから。


さて、

自分に閉じこもらないために、いつもは行かない場所にいってみよう。

そのとき、 あなたは、森に誰と入りたいですか?

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