「移住・ネットで在宅ワーク・丁寧な暮らし」ほんとにしたいの?理想の表面だけ真似すると違ったことになるよ

影響されやすいわたしは「移住したくなるんじゃないか」って不安でした。

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「今の仕事がつまらなくて、

もっと楽しく生きていきたいと思っていました。


この合宿が楽しみな反面、

影響されやすいわたしは

れいほくの人たちの話を聞いたら、


わたしもその暮らしをしてみたい!

れいほくに移住したい!って、

すぐに思うんじゃないかと不安に思っていたんです(笑)


でも、みなさんのお話を聞いているうちに、

大事なのは


”今の自分の状況に、

どのように取り込んでいけるのか?”


”生かしていけるか?”

だと気がついて嬉しかった。


けいこさんが言っていたように

人の話を表面的なものやノウハウだけではなく、

生き方レベルでとらえていく。


その上で、自分の性質、やりたいことに

掛け合わせてやっていけばいいんだって思えました」

 



今回のぽっちり舎「高知・れいほく合宿」でもらった感想。
これを聞いて、ああ、成功したと思った。

2次元で情報だけで見ていたときには、

理想的な姿とか、

平面的なものしか受け取っていなかったけれど、

実際に体験してみたことで、

平面が立体になるような感覚を受けたみたい。



感想はさまざまで、

「やってみたいと半ば理想すぎて諦めてたことを実際すると決めた」

という方もいて、嬉しかった。

 


移住してほしいから情報発信してるんじゃない

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今回の合宿では、「表面的なところを伝えるに、留まらない」

というのがわたしがコーディネイトしていく上でのテーマでもあった。

・・・例えば、田舎暮らしとか、循環型とか、

自然な食事とか、ブロガーとか、

そういうところを、そのまんま真似してほしくないなって。
 


その「やり方」の奥にある

その人の生き方レベルで表現しているものを汲み取って、

自分自身がどうしていくか?に、生かしてほしいと思っていた。

(図のように)


そう。そもそも、


わたしは、

丁寧な暮らしをしてほしいから、

田舎暮らしをしてほしいから、

情報発信をしているのではないし、


在宅ワークで子育てしてます!とか

フリーランス最高!


って言いたいから、

情報発信してるんじゃない。



そういう「やり方」があるってことは世の中に知られれば、

ひとつの新しい選択肢が広がるのでいいとは思うんだけど、


大切なのは、


そのやり方が自分の性質にあってるのか?

自分がしたい生き方にあったスタイルは、なんなのか?


ってこと。

発信している人にとっては、
それが自分の生き方にあったスタイルであっただけで、

あなたにとってそうなのかはまた別。

「これが正解!」って思い込み
じゅうぶんに考えていないと、上滑りなことになる。



例えば、

わたしはほぼ在宅ワークで子育てしているから


「そういうところ憧れます。

どうしたらうまくできるんですか?」

という質問とかが来たりするんだけど。


でも、実際はやってみた結果、

わたしには仕事しながら子供を見る、

というスタイルは不向きであることが判明したの(笑)


だから、在宅だけど、

自分のアトリエと家で

プライベートと仕事を分けているし

仕事の時はできるだけ子供は学校(かつては保育園)か、

おばあちゃんちに預けてみてもらっている。


カリカリ、ストレスを抱えながら、

合わない方法をやり続けて

仕事も子育ても破綻するよりよっぽど

よかったなって思ってる。

こんなふうに、
自分の性質と、そのスタイルがあってるか?


自分の能力を存分に発揮でき

結果として人に喜ばれるのはどういうスタイルなのか?

考えていくのはとても大事なこと。



心臓と血管



自分がしたい「生き方」が大きな幹で心臓とすれば、

脈々と、その血が巡っていく枝葉が「やり方」。



「やり方」を試してみることで、

生き方が広がることはあるし、

それが自分とあってる・あってないのヒントにもなる。



でも、中心には「自分がこう生きたい」

こんなふうに暮らしたい、仕事がしたい。

という姿を中心に持って、

それにフィットしたやり方を見つけていけると

かなりスムーズではある。



 「え?なんか、これ思ったのと違った」

というズレが少ない。


自分なりの成功に近付ける。



正解、探してない?


みんな、わりと「正解」を探してるなあって思う。


他の人に「これが正解だよ」って

断定してもらいたいって気持ちは

わかるんだけど、それを突き詰めても、 

自分にとっての成功とはちょっと違うものにたどりつく。


誰かが決めた正解・・


例えば、

「田舎暮らしでネットで仕事して、フリーランス最高!」

っていうのを、

自分自身でよく考えずに当てはめてしまうなら、

それは、レールにはまって自分で考えず

「いい大学卒業して、都会の大企業で働いている人」と

あまり違わないんじゃないかなあ。



もちろん、自分で考えて

「やっぱりこれだ、挑戦してみよう」

と行動しているのなら、すてきだと思う。



その心理は、こないだ書いたように

誰かの「冠」をほしがる志向とも共通してる。



太鼓判がほしい・・

みたいな心もとない気持ちがあるんだろう。



でも、やっぱり自分の道はよりよい素材を仕入れて、

考えて、試して、確かめていくしかない。
よい伴走者とともに。 



真逆に見えるバラバラな人たち。

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だからこそ、

今回の合宿では、同じ地域で暮らしているけれど

考え方も、暮らしや仕事のやり方もバラバラの人たち・・

大好きで尊敬してる人たちに講師になってもらい、

わたし自身の「正解」らしきものは与えないように注意していた。



例えば、イケハヤさんと笹の家って、

やり方レベルでみれば、真逆じゃない?


資本主義バリバリの人と、循環型のお金ではない経済とか。

でも、両方の生き方とかやり方から、学べる部分ってすごくいっぱいある。

自分自身のバイアスをかけないで吸収することで広がるものがある。



また、同じ地域で暮らしていても、

全く違う生き方のデザインをしている人たちに話してもらった。



ゆりこさんには、自分の手の届く範囲のデザインを。

子育てや地元の人との交流を大切にする暮らしをもとに。

彼女の言葉にはいつも明かりが灯ってて、泣きたくなった。



瀬戸さんには、

自分の暮らしている環境(教育)を

よりよく変えていくデザインを。


変化は愛だって言ってたけど、調和をとろうとろうと

しがちな田舎で、戦いながらでも変化をしていこうとする姿は

すごいなって思った。


イケハヤさんには、

自分のやりたいことをガンガンやって、

うろうろしてるキャラになり、

バカな人材をどんどん呼び込み、

地域性にしばられず日本の機運を変えていくデザインを。



こうじくんには、

そんな多様な人たちが暮らす地域土壌のデザインを。


一人のカリスマを立たせることよりも

地域に隙間を作り、

多様な生態が守ることに注力してきた話を。


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同じ地域で生きていても

見ている視点や関わり方が違うからこそ、

凸凹がうまくいく。


それが、れいほくの持つ面白さであり、

良さだと思っているから、

触れてもらいたかったんだ。



参加者さんからは


「どこかで、正解はひとつで、

100%を目指さないといけないと

思っていた思考がはずれました」


というご感想をいただいた。



そのことに気がついてもらえて、とっても嬉しかった。


完璧でもないし、理想的でもない。


みんなもがきながら、でも方向性を持って、生きてる。



「みなさんに共通しているのは、

自分で選んで、納得して生きてるところですね」



と参加者さんが言っていたけれど、ほんとにそう。

だからこそ、そういう人は、
今までの自分にもオッケーが出せるし
その上で、変化に柔軟に、積み上げていける。
 


大事なのは、いろんな人の生き方を受け取って、

自分の生活に活かせることを、自分で考えること。



「答えはあります!こうすればいいんです!」


って言えれば、すごく簡単で、

たくさんの人がその答えをほしがるのだろうけど。。。



でもやっぱり、

自分なりの幸せ、成功は、やっぱり自分で歩くしかない。

しっくり、納得感があるところ。


「あたりをつけて、確かめて、改善する」の繰り返し。


今までに感謝しながら、今からの自分の変化を楽しんでほしいな、

なんて思った。


今日のまとめ


誰かに憧れて、話を聞く時。


やり方、物質的なところだけでなく、

その人の「生き方」から

抽象的に汲み取る目線を持つこと。


自分自身の性質や、能力とかけあわせて、

自分にしっくりくるスタイルを作り出して。


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