結局パワーゲーム?歴史背景や文脈が違う相手と、どんなコミュニケーションをしていきたいのか

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以前、
あるミュージシャンの方とお話ししてて

心に残ったことがあった。



その方がすてきだなと思っている

某ミュージシャン夫婦は、


「ことばをつくして朝まで話し合ったあと、

話し合わなくていいことがらを決める」らしい。



「いいな。そんな風にいられるのは、

ほんとに理想だなあ・・・」


と言ったら、


「そうなんですよね。
理想なんですけど、ぼくが選ぶ女性はみんな、

会話が成立しない人で。

宇宙人くらいぶっ飛んだタイプが好きだから、

それができないんですよね」



「へー。じゃあ、その場合は
どうやってコミュニケーションとるんですか?」



「ぜんぶ許す、ですね(笑)

でも結局、続かないんですよー。

そろそろ、言葉でコミュニケーションできる相手と

付き合ってみるのもいいかなあ」



面白いなあと思って聞いていた。


・・・・



どこにグッときたかというと、

”話し合わなくていいことがらを、ふたりで決める”ってところ。



これって、対話の土台になる

コンセンサスやルールを

ふたりで作っていくということなのかな、と思ったから。

 

結局パワーゲームなんじゃね?という議論


思い出したのは、

いつも参加しているジョンロックの本を

読み解いていくインプットクラス。



このあいだもこの記事に書いたのだけど、 (「答えのない問題に耐えられる力」どれだけ自分のバイアスと解釈で生きてるかわかる、読書のトレーニング

ひとつの本を1年かけて

自分のフィルターを通さずに、読解していく練習。


自分がどう思うかより著者がなんて言ってるか?

を汲み取る。


これ、相手の言ってることを読み取る練習、

人との普段のコミュニケーションや対話、

仕事においての論議などにも役立つ勉強にもなる。



その読解と議論を深めていくうちに見えてきたことは、

言葉やコミュニケーションの大切さとともに、



・違う人同士はどこまでいっても、

理解し合えることなんてないんじゃないか?


・同じ景色を同じように見られることなんてないんじゃないか?


という、一見残念な現実。


もともと、歴史背景も文化も違う人と人。

完全に分かりあっていけることなんてない。

自分の色眼鏡だって、よく考えれば
取り外せることはなくて、

せめていろんな角度や視点からみられるように
増やしていくしかない。

だけど、

もともとの色眼鏡の色が違うのだから、

どれだけ相手と近くなっても、
自分の色の上に新しい色が重なるだけで

違うものを見ていることにしかならない。



その中でどうやって、よりよく共存していくのか?



・・・・



相手を理解しようとする姿勢を常に持つことや、

相手に好奇心を持ち続けることも大事だという

話も出たけれども、



生きている時間やエネルギー、

お金のタイムリミットがある以上、

「最終的にはパワーゲームで勝つか負けるか」


それでも前進していくべきという意見も出て

面白いなあと思った。



でも、可能な限り議論は大事だから、

そのリミットが来るまではするべき・・・とか。



なるほどなー。


「対話が大事」と「お金、力、権力」と。


まあ、世界を見ていても良かれ悪かれ
そういう現実がある。
 


最近で言えば、

トランプ大統領とかもそうかもしれないし。



理想としては、

「議論・対話が大事だ」と言いながら最終的には

「武力、お金、政治力」

などで納得させ押し切られていく。



たとえ、

片方の国が
「平和主義でうちは武力を持ちません」

といったところで、

もうひとつの国が、
そんなことは全く関係ないので、

「じゃ、今から攻めますよ」
となればボタンは押される。



そんな中で、


リミットがあるとすれば、それはどのラインなのか?

そのラインは、誰が決めるのか?

決めるにふさわしい人なんて、いるのか?

コミュニケーションって何を指すのか?



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信頼のベース


結局、わたしたちはどうしていけばいいのかな?

どうありたいかなあ、と考えることも多い。

答えはないんだけど・・・
 


最近、個人的なことでいえば、

プロモーションについて

仕事仲間と話し合っているとき、

限られた時間のリミットがあるのに、焦らず、粘り強く、

根本的なところから丁寧に議論してくれたのが嬉しかったなあ。



もちろん彼らの意見が、

自分とまったく反対の意見であることもある。



それはある意味で全然良くて、

その姿勢がある限り、

信頼のベースが作られていくんだなって感じた。


(あとは、ちゃんと今年も結果を出していかなきゃだ・・・!)


さいごに

一番近しい人と、世界と。

規模は違うけれども、同じこと。



家族だって友達だって職場だって、

小さなコミュニティ。

そこから全部つながっていく。



現実の中で、歴史背景や文脈が違うとなりの相手と、

あなたはどんなコミュニケーションをしていきたい?

 

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