夕暮れと夜のあいだ。
日が沈んでいくときの青。
東京のレストランで、講座後に
ワインを飲みながらお話ししていた。
「教える側になると、
日々アウトプットばかりで
だんだん枯渇してきますね・・・。
やっぱり、
質のいいインプットは必要だなって
今日参加してみて思いました」
大学の先生が、言ってくれたことば。
そういえば、
いままで参加してくださった
クリエイターさんからも、
「いつも作るばかりで、
だんだん自分を削っていく感覚を覚えて。
継続的に、インプットしていかないと
いいものは作れないなって、改めて思いました」
という言葉はよく聞くなあ・・・。
確かに何かを作る、教える、伝える・・・
というひとにとって
質のいいインプットは絶対なんだよね。
ほろ酔いになりながら、そんなことを
考えていた。
まずそういう人間になること
小さい頃、
アトリエの先生によく言われたのは
「伝えたい何かがあれば、
表現技法はあとでついてくる。
まず、こう生きたい、こんな世界を描きたい。
そういう人間になることが、最初に大事だよ」
ということ。
「そのために、美しいものを
たくさん見にいきなさい。
ほんものに触れなさい。
美しいものを知らなければ、
美しいものは描くことはできない」
これは、のちに出会った
ビジネスの先生とも共通していて・・・
「テクニックばかりに溺れてしまう前に、
まずリーダーとして
”そういう人間”になることが、大事だ」
と、よく言われる。
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いまは、ネット情報とか
無料で手に入る情報が多くなりすぎて
インプット自体は多いかもしれない。
でもそれは、ファーストフードの
ハンバーガーを食べてお腹を膨らませているようなもので、
体の栄養になっているか?というとそうではない。
むしろ害することさえある。
健康でエネルギーにあふれる体は、
質のいい食べ物からつくられる。
それと同じで、情報も精査していかないと
いつのまにかジャンクなインプットで
わたしたちの脳は溢れてしまう。
伸び率
ネット情報に加え、テクニックの情報も溢れている。
「これさえすればすぐに、~万円儲かります」
「これさえすればすぐに、痩せられます」とかね。
テクニックはすぐに結果は出やすいけれど、
それでは短期的になり、続かない。
長期的に活躍しようと思えば、
日々質の良い学びや世界に触れること。
理念を体現して生き、
大きな土台がある人間になること。
そこに表現力をともなって
アウトプットしていけると、
伸び率は半端ない。
成功は、何倍も大きなものになる。
日常でのポイントは
仕事にしろ、暮らしにしろ、表現にしろ、
質の良いアウトプットは、
質の良いインプットから。
良いインプットのコツ、日常でのポイントは
「高いけれどコスパの良いもの」を選ぶこと。
使い込むほど味わいが出るバッグや美しいシャツ、
5年、10年、何度見返しても
発見がある学びのように。
みるもの、学ぶもの、愛でるもの、
食べるもの、触れるもの、すべてにおいて。
◾️今日の質問
質の良いアウトプットをしていくために、
どんなインプットを選びますか?
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