器の衣替えから考えた「人生は編集」


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ヒビノケイコです。



6月に入りましたね^^



今朝、家事をしたあと筋トレし、

山を走っていたら、

さ~っと田んぼの青い稲が揺れてました。




ああ、きもちいい。




「衣替えしようかな」

そんな気分になりました。




・・・・




掃除して整理をし、

お気に入りのものを配置する。



「これって、暮らしの編集だなあ」と感じます。





以前、大好きな編集者・村松美賀子先生に

「人生も編集なんですよ」と

教えてもらったことを、思い出しました。






先生がいう編集の核とは、




・ものごとをどう見て、どうとらえるか?


・そして、どう切り取るか?


・そのものごとと、自分がどう関わるか?






編集という言葉からは、ふつう

「メディアや本の編集」が想像されますよね。




だけど、編集が役立つのは、

それだけじゃなかったんです。




これを聞いた時はびっくりしました。




毎日の暮らしにおいても、

人生に大きな文脈においても、

編集力が役立つんだなあって。


 ・・・




例えば、




・ おうちの本棚にどの本を、

どの順番で、どんなディスプレイで配置するか?




・好きな音楽を選び、どんな順番できくか?




・服のコーディネートはどうするか?




・夕ごはんのメニューをどう組み立てるか?




・友人と、どんな会話やメールの

やりとりをするか?




・仕事のファイルをどのように整理するか?






取捨選択、並べ方、順番、組み立て、配置。




「全てが編集なんだ」

これに気がつくと、

日常が面白くなってきます。



◾️器も衣替え




ある日、茶道の先生に


「服だけではなくて

器も季節によって

衣替えしてあげるといいわよ~」




と教えてもらい、

食器棚を整理してみたんですけど

8割はいらないものでした(涙)






「そんなに使わないけど置いておこう」


「もらったし、使わないと悪いかなあ」


「昔好きだったし(でも今は好きじゃない)」




こんなお皿がほとんど。






でもやっぱり

使っていて違和感がある。




「うーん・・・なんかしっくりこない」


「このお皿だと盛り付けに気合入らないな」




無意識に思いながら使ってたんだな!と

改めて気がつきました。




一方で、お気に入りの食器は

 奥の方に眠ったまま。




「そうだ!お客様用ではなく、

 とっておきこそ、まいにち使おう」




 自分がいちばん嬉しいものを

 ふだんの食卓に使うことにしました。




「もったいない、いつか大事な

お客様がきたときのために・・・」




と置いておいても、

「いつか」は、ほとんどこないですしね。




あ、これ、ずっと叶わない夢にも似てます。




「ほんとはこんな風に生きていきたいけど、

まだ時期早々かな。

もうちょっと準備が整ってからにしよう・・」




これも、いつかはこないですね。

だから今から使うこと。



◾️毎日しっくりくる選択をする




ひとつひとつを取捨選択し、

毎日「これだよね、これ!」と

思えるものに囲まれて機嫌よく暮らす。




そんな毎日が積み重なって、

お気に入りの未来ができる。






仕事や暮らしを、

人生の方向性にフィットした形に

デザインしていくためには、

全体を見渡し、選択した

「今」を生きることが重要なんです。




その時に必要なのも、編集力。



◾️なんとなくでは、なんとなくな人生にしかならない



なんとなく選んだ器、なんとなく選んだ服、

なんとなく選んだ人生・・・



「誰のための人生か?」というと、自分のため。



でもみんななんとなく 

「誰かに編集してもらおう」と思ってない?

そんなふうに感じることがあります。






流されていても、なんとなくでも、

今まで自分が選んできたものが、

今の自分の環境であり状態です。




いつも愚痴ばかりで前へ進まず

すべてを人や環境のせいにする人は

ものごとを取捨選択していない人。




自分にしっくりくる生き方を選ぶことは、

自分にしかできません。






「人生は編集」ということば通り、

自分の軸に沿って、

ひとつひとつのものごとを選んでいけば、

自分の人生をデザインする人になれる。





そんな生き方をする人が、

表現力に加え「編集力」も持っていると、

裏打ちのある力強いメッセージが

この世に伝わります。


 


そこには自然と人が集まるので、

コミュニティが形成され、

自分の名前で生きていきやすくなる。




肩書きに縛られることなく、何をしたとしても。





こんな風に、 ほんとうに

「編集力」って仕事にも暮らしにも

人生にも役立つものなんですよー。




・・・・



4月の「届けたい人に届ける文章術」講座では、

伝わる文章に必須の要素を学びました。




5月は仕事という表現講座。




これらはひとつずつ学んでも

もちろん身になるものですが、

「編集術」を学ぶことで、

ひとつひとつのパーツをつなげ

全体のパズルが見えて来るように。




6月17日は京都で、

自分のメディアやリトルプレス作り、

人生に役立つ術としての

「編集講座」を企画しています。




編集者・ライターで京都造形大の准教授、

村松美賀子さんを講師に迎えての開催。




緑が美しい季節、一緒に京都を楽しみましょう^^

募集をお楽しみに。詳細と募集はメルマガ内で。

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村松美賀子さんプロフィール
(編集者、ライター、京都造形芸術大学准教授)
 

編集と文筆。出版社勤務の後、数多くの書籍や雑誌を手がけ、本の制作に伴って、展示やイベントなども開催する。生活文化を中心にアートや科学など、ジャンルを超えた執筆・制作を続ける。編著に『標本の本 京都大学総合博物館の収蔵室から』(伊藤存との共著、青幻舎)、著書に『京都でみつける骨董小もの』(河出書房新社)『京都の市で遊ぶ』『いつもふたりで』(共に平凡社)など多数。

 


◾️村松先生の著書と編集された本たちはこちら。



 

京都でみつける骨董小もの
村松 美賀子
河出書房新社
2009-08-21

 




写真の並べ方、空気感のある言葉や視点、編集が素敵です。



京都を包む紙
井上 由季子
アノニマスタジオ
2007-10



ロンドンのマーケットに行こう
村松 美賀子
東京書籍
2003-02






 

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