ヒビノケイコです。
K・Kさんよりこんなメッセージを
いただきましたよ。
ヒビノさんへ質問です。
「創造力が出てこない時は、
何が間違っているのでしょうか?」
わたしは今、会社員で
昔憧れだった仕事に就いています。
それとは別に、クリエイターとして、
手作業の仕事を個人で受けることがあります。
こちらは、小さい頃から、
時間さえあれば手を動かしてきたことでした。
時々、全く制作しない時期もありました。
それでもやっぱり制作せずにいられず、
離れては戻るのでした。
本当は、もっとこの制作の仕事をしたいのに、
今は、制作する気になりません。
何かブロックされたように
アイディアが詰まって出ない感じです。
どんどん不安になり、焦り、
やっつけのように仕事を終えたり、
期限に間に合わず依頼の仕事を失ったりしました。
「死ぬ気でやってないでしょ?」
「もっと真剣になってよ」
「結局、泣言でしょ?」と
自分で自分を責める声が聞こえてきます。
余計に体が強張って、手を動かすことが、
怖いとさえ感じてきます。
こちらがうまくいかないと、会社の仕事に対して
「本当は違うことをしたいのに」という辛さが、
どんどんどんどん出てきます。
会社で起きる些細なことに目くじらを立て、
口論になったりします。
そのせいか、悪循環で、会社の仕事で疲れ切って、
空いた時間は何もしたくなく
自分を閉じてしまっている気がします。
それでも、これは自分で自分を
苦しめているだけなんだと思います。
どうしたら、このような堂々巡りから
抜け出せるのでしょうか。
ヒビノさんは、これまで、
そういったことはありませんでしょうか
教えてください。
よろしくお願いします。
うん・・・とっても辛いですよね。
そういうとき。
もちろん、わたし自身もあります。
友人にはたくさんの表現者がいて、
彼らや自分を観察していると、
「ごはんを食べなきゃ、生きていけないように
何かを表現できなければ、枯れていってしまう」
そんな人種なんだなあと思います。
だから、そういうひとは特に
自分の創造性を閉じてしまうような状況に
自分を追いやらないほうがいいです。
・・・で、いまはチャンスだと思います。
「自分の創造性はどうしたら閉じてしまうのか?」
を、こうなる前後の状況・環境ふくめ、考察して
紐解いてみたらどうでしょう?
そして、逆に、
「自分の創造性がどうしたら出てくるのか?」
いままでの経験をもとに仮説をたてて実験していくと、
自分なりの方法が見つかってくると思います。
・・・
創造性って、誰もが生まれたときから
持っているものだと、わたしは思います。
それが、開くか開かないかは、
その人によってやり方が違うのだと思いますが、
基本的には「心が閉じてしまっている状態」の時や
「緊張したり何かの枠に縛られている状態」の時には、
出て来にくいです。
そういう事態になってしまったとき、
責める言葉を自分にあびせてしまいがちですが、
そうなるともっともっと閉じていってしまうので、
自分を責めないで、ぜひ自分のなかにある創造性を
信じて、いい状態においてあげてくださいね。
ちなみに、本「スタンフォードの最新成功学講義
自分を大切にするひとがうまくいく」のなかには
創造性のヒントになることがらが多く
紹介されていますよ。
一部ご紹介しますね。
対外的には「成功者」とみなされる人々の多くが、
疲弊しきるあまり、
慢性的にストレスを感じ、
健康を損なってしまうのを身近で目にして、
悲しい思いもしてきた。
大きな可能性に恵まれた
高い能力の持ち主であるにもかかわらず、
悲しいことに、目標を達成しようとする過程で、
自分の何よりも大きな資産ー自分自身ーを
燃え尽きさせてしまう人も多い。
そして、まわりに蔓延するストレスのせいで、
彼らに雇われている
人々までが疲弊してしまうこともしばしばだ。
(中略)
研究を重ねるうちに、
成功と幸福を求めて友人や同僚たちがしていること
ーわたし自身がしていることーが、
じっさいは裏目に出ていることがわかったのだ。
それがわかってからは、
成功について一般に信じられている
”古臭い理論”にだまされているせいで、
真に成功して幸せになる能力を
発揮できずにいるのだと考えるようになった。
として・・・
「成功についてのまちがった概念」について、
6つの項目が語られています。(それぞれ本では詳細に
語られているので、ぜひ読んでみてくださいね^^)
1、絶えず何かを成し遂げることが重要。
2、ストレスなくして成功はない。
3、なにがなんでも頑張り通さなければならない。
4、特定の分野に注力すること。
5、力のかぎりをつくすこと。
6、1番を目指すこと。
============
反対に、
「幸せと成功を同時に手に入れる
6つの方法」も紹介されています。
1、今この瞬間に生きる(もしくは働く)
2、レジリエンス(回復力)を鍛える
3、エネルギーをコントロールする。
4、何もしない時間を持つ。
5、自分にやさしくする。
6、他人に思いやりの心を見せる。
こちらは、レジリエンス(回復力)、
創造性、マインドフルネス、
共感力などについての心理学、組織行動学、
神経科学の分野における最新の発見を引用したものとして、
仕事における成功の鍵に
なっていることが証明されています。
=============
どうでしょう?
これらを踏まえた上で、
自分のいまの状態に照らし合わせてみるのは
いかがでしょうか?
でも正直、後者に書かれている
「なにもしない時間を持つ」って、こわいですよね。
常に努力して、せっせと働いているひとにとっては。
あと、「自分にやさしくする」っていうのも、
常に自分に厳しくしてきた人にはどうしたらいいのか
わからなかったりします。
著者は、
「能力の限界まで頑張ったうえ自己批判するのをやめ、
自分に対して思いやり深くなり、
脳は新しいことを学ぶためにあると理解すること。
そうすれば、困難に直面しても乗り越えることができ、
失敗から学ぶ能力が改善される。 」
と述べています。
また、この本で面白いのは
「多くの人は時間をコントロールしようと
しているけれど、エネルギーをコントロールする
ことが大事だ」
ということが述べられていること。
確かに、ここは考えてなかったな~と。
・・・・
「創造性を開いていくためには・・・?」
そのためには、
いままでの教育、まちがったやり方、
思い込みをリニューアルさせて
あたらしい発想で、自分を伸ばしていくことが必要です。
わたし自身も、常に七転八倒し
いま現在も、試行錯誤している途中です。
不安もあると思います。
でも、ぜひ諦めないでお互いに
自分の創造性を発揮できるやりかたを
みつけていきましょう^^
焦らずに、のびのびと。
自分を広げる環境を整えながら。
それでは今日は、このへんで。
■今日の質問
あなたが自分をひらける瞬間は、どんなとき?
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