無数の組み合わせから美しさが生まれる。ドリス・バン・ノッテンの映画

大学生のころ、京都のみなみ会館など

小さな映画館に通うのが好きでした。

でも、こういった映画館は

近年つぶれていき

寂しいばかりです。

最近は高知市内に、

安藤桃子監督が代表をつとめる

「キネマM」という小さな映画館ができ、
そこではいつも、

大きなシネコンでは上映されないような

マイナーな名作映画が公開されており、

最近は通い詰めです。

特に、アーティストや

クリエイターのドキュメンタリー

なども上映されていて、いいんですよね。

このあいだは、

 「ドリス・バン・ノッテン

ファブリックと花を愛する男」

という映画を観てきました。

どんな映画かというと・・・・

ニコール・キッドマンや

ミシェル・オバマら

世界のセレブから支持される

ファッションデザイナー、

ドリス・ヴァン・ノッテンを

追ったドキュメンタリー。

ショーの舞台裏から

アトリエなど創作の現場だけでなく、

妥協のない創作活動を支える

ベルギー・アントワープ近郊の

邸宅にも初めて潜入し、

菜園で育てた採れたての野菜を

調理するドリスの素顔も映し出される

 

(シネマトゥデイより一部抜粋)

わたしが見入ってしまったのは、

生地作りからはじまる創作過程。

150~160点にも及ぶ

仮縫いサンプルをたたき台にして、

気が遠くなるほどの組み合わせを試し、

煮詰めて決定していくところ。

かなり手間と時間がかかる

集中力もセンスもフル動員して行うプロセス。

こういったことを地道にやって、

作品ができていくんだなあ。

暮らしと仕事。

ある種、波のない映画。

だけど、そういった地道なプロセスにこそ、

仕事の仕方、ものの生み出し方の

参考になるエッセンスが、詰まっている。

・・・

季節の花々や、邸宅の美しいしつらえも圧巻。

こういった暮らしの上に、創作がある。

この姿からは、

茶人は、茶事の時だけが茶人ではなく

ふだんから茶人であること。

こんなことも思い出し・・・

 

洗練された美の作り手の持つ

ストイックさを、

改めて感じさせてくれる映画でした。

それでは、今日はこのへんで。

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