暮らしや仕事の中で、迷った時、しっくりこない時、追い詰められた時。
「自分はダメ」と責めたり「一般的にどうなの」と考えてしまう・・・そんな方も、いらっしゃるかと思います。これは案外、外から見ると優秀な方にも多いのです。
今日は、人生をより幸せに生き、組織をよりよくするための「結果が出るやり方と、出ないやり方の違い」について、お話をしていきたいと思います。
まずはArt of Life designゼミ、目標設定の講座を受講されたA・Y様からのご感想をご紹介します。
■講座を通して感じたこと、気づいたこと
・感性で物事を考えるというプロセスが、日頃のそれと全く違うということ。
・来年一年後を考えるワークで、私はゾーンに入った。時間があっという間に過ぎました。
・人生そのものを「作品」と捉えると、より一層、日常生活と、余暇と、仕事とのバランスをとりたいなと思えました。
また、それをつくるのも、味わうのも、自分だということは、つまり他人の評価を気にしなくていいこと。今後も意識しておきたいと思いました。
ありがとうございます。人生を作品ととらえる実感、大事なものですね。
さて、ライフ・キャリアの目標設定で、よくある誤解。なんだと思いますか?
それは、西洋のようにビジョンをバーン!と設定し目標から逆算して行動する、ということを基準にしてしまうこと。実は、このやり方が合っている人は、日本人には少ないのです。
大事な価値観を日々の小さな行動に昇華する。この小さな行動が折り重なり、人生が展開していく。そういうやり方の方が合ってる人が多いです。
それを無視して、西洋的なやり方で設定させてもまずモチベーションが続かないし、苦しむことがあります。また、自分の本音や気質からズレてしまいます。そこで、論理だけではなく「感覚・感情・論理」脳の機能を総合的に使い、内発的なモチベーションが持続する目標設定の仕方を、私の講座・セッションではご紹介し、一緒に作りあげています。
目標設定以外にも普段から、迷った時、追い詰められた時に、「自分にとってどうなのか」に立ちもどり、現実的な効果を検証していくこと。これが、とても大事な習慣となります。
「結果を出すやり方」というものは、本当は一律ではなく多種多様。
声の大きな人、過去成果を上げた人、多数の人にとって合う方法が合わない人もいる・・・ということは、当然のことです。そんな中で、「過去、自分が成功したやり方」をみんなに押し付けてしまった結果、働いている人たちが苦しくなり、離職・メンタルダウンしていく。でも、どうしていいのかわからない・・・そんな、組織の悩みを聞くことも多々あります。
押し付けになってしまう背景には、今まで会社に尽くされてきたことやたくさんの努力や想いがあってのこと。それは、尊いものだと思います。・・・が、時代の現実に即さないようになっているもの事実。
だからこそ、なんとかしたい、という想いを大切にしたいですよね。
終身雇用が崩れ、組織への忠誠心が薄れる時代に、何をモチベーションにして人々が働くのか?ここをおさえること。多種多様な人の性質、時代にあったやり方、最近の研究などもふまえ職場をデザインしていくことで、結果的に生産性、幸福度、持続性が上がっている職場もあります。
人を生かすやり方へのクリエイティブがあってこそ、生きやすく、働きやすく暮らしや仕事のパフォーマンスも良くなる。本人の幸福感も上がり、周りにもいい影響が出ます。
そういう意味でも、上司、役員や経営者の方が率先して、ご自分のライフキャリアデザインに取り組むこと。ライフコーチをつけることで、自分ごととして「ああ、こういうことか!」と実感を得ること。人生の質を上げ、モチベーションや、多様な価値観への理解、新たなやり方が手に入り、経営理念・判断軸を強くするきっかけにもなる。こういった効果を考えると、大事なことだと思います。
カラフルな人たちの主体的な人生
世の中には、外交的な人だけではなく、内向的な人もたくさんいて、刺激に鈍感な人も、鋭敏な人もいます。仕事だけに集中したい人もいるけれど家族や余暇や仕事、全体的に大切にしたい人もいます。物質的な成功を好む人もいれば、心の幸せや豊かさを成功ととらえる人もいて、価値観もさまざまです。だからこそ、わたしたちはそのあたりの違いに対して、個人としても、組織としてもより多様な方法を見つけていく必要があります。
今まで、学校や会社、親に言われたやり方が当てはまらない人も、「自分がダメなんだ」と責めてダメ出しして終わるより「違うやり方だと、どうなるのか」「このやり方は、どうか?」投げ出さないで、粘り強く、自分にあったやり方を探すことが大事です。
この習慣が、あなたにあったやり方をみつけ、オーダーメイドであつらえる、創造的な人生の構築につながります。また、部下や関わる人たち、それぞれの人にあったやり方を認めていける器にもつながります。
個人的には現れとして、組織での役割の変化、転職や独立などダイナミックな変化につながる場合もありますが例えば、休み方や余暇の過ごし方、家族とのありかた、仕事の仕方、環境の選び方、人間関係での工夫など、ちょっとした工夫でぐっと良くなる、ということも多々あります。
小さなことは見過ごされがちですが、大切なものを大切にする小さな行動の積み重ねと変化が、着実に人生の質を上げていきます。
さいごに
生きやすく生きること。
自分を生かしてパフォーマンス高く生きることの源は「自分の現実に即して生きること」。
脳は単純化や一般化をしたがるものですが現実は、もっと複雑で、流動的です。
あなたの今の現実に合うやり方を、作り上げていきましょう。
それが、自分の人生も、組織の質も上げていくことにつながります。
今日のポイントメモ
・「これをやったら、どうなるのか」
実験し、検証していくことを、習慣にすること。
・結果が良かったものは、
自分なりのレシピに追加していくこと
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