今の時代、専業主婦って変ですか?自分の軸を見直すには

Q,子どもが小さいうちは子育てメインで暮らしたいと思ってそうしてきました。なんとか生活もでき、そんな時間の過ごし方に満足しているのでバリバリ働くお母さんが周りに多かったり、優雅だね…といわれるたびに、私は変なのかな…と思ってしまいます。自分の軸を見直すヒントを教えてください。(神奈川県 Mさん)

A,ご質問ありがとうございます。いったん子育てのために会社をやめて、今は主婦業ということですね。こういう悩みって意外と多いのかなと思います。わたし自身は、仕事も好きですが、家庭も大事だなと思っていて、それぞれの立場の人が、それぞれ自分の気質や価値観に沿って、人生を良いものにするためのサポートを、ライフコーチとして行なっています。

主婦というもののとらえかたの変遷と、分離

世間一般的には、「主婦」というものの捉え方が変わってきましたよね。昭和の時代では「主婦」というものが一般的だった。それは、高度経済成長や終身雇用制があったのも大きい。けれど、今は時代が違う。経済的に男性一人の収入では厳しくなり、人材不足もある。

最近は、幼稚園に子供を通わせていても、パートや社員で働いている人も結構いると聞きますし、わたしも早く働かなきゃいけないのかな?と焦る、という声も聞きます。

その中で、主婦に対して「働いてない方が変だよ」「優雅だね」とわざわざ言ってくる。まあ、これは、「なんで結婚しないの?結婚ってこんなに最高だよ!」とわざわざ言ってくる人とも共通する心理かと思いますが、心から本当に満足している人は、人にそんな言い方をしません。

その人の言葉の奥には、もしかしたら、「わたしだって、働きながら子育てするのって大変なのに」「わたしだって、できるものなら働きたくない」というしんどさ、つらさがあるのかもしれない。それを肯定したい。

そういうことも実際あるので、まず、「今言われてることは、自分の問題か、相手の問題か」きり分けること。

自分の問題に関しては行動するけれど、相手の問題は相手が引き受ける。

そんなふうに意識しておくことが大事だと思います。そういう人の前でわざわざ、そういったことをしゃべらない、スルーするなどは、こっちができることかもしれません。

・・・で、実際「みんな働くべきか?」というと、働くことを選ばない人や、選べない状況の方もいる。その方の価値観として、「何よりも今は子供との時間を大切にしたい」「家庭のことを余裕を持って行い、家族をサポートしたい」という方。

また、子沢山で忙しく、働くのが現状無理という方もいらっしゃる。そして、思っている以上に、心身の問題で働けない方、子供さんに何かしら障害がある方など、条件的に働けない方もいらっしゃる。

自分と違った価値観や条件で、物事を選んでいる方がいるということを、排除するより「あり」なんだと多くの人が認識していくこと。人とちがっている自分を認められること。そうしていくと、多様な方が生きやすい世の中になるんじゃないかなあと思います。

それぞれの立場のメリット、デメリット

そして、もう一つ、自分が腹をくくるってことも大事かなと思います。

主婦だけではなく、例えば、フリーランス・独立起業して働いていても、周りには「自由でいいね」とか「人間関係、選べていいね。私たちはこんなに大変なのに」とか言われたりするんですよ。

人には良い面しか映らないのかって思うんですけど、そのぶん引き受けている面もあるんですよね。

例えば、給料はサラリーマンのように誰かが毎月振り込んでくれるわけではないですし、経済的な保証も安定もない。上司もいないので、相談したいときにちょっと相談、ということができない。

基本的には自分で考えて判断して、相談するなら有料で人材を探してして、実践して出たその責任は、良くても悪くても、自分で引き受けることになる。その代わり、時間や場所の自由、自分の大切にしているものを仕事に反映すること、人間関係など、選択の余地が広い。

サラリーマンであれば、上司の言うこときかないといけないし、人間関係選べないという大変な面がある反面、その月の売り上げがどうであっても、給料は決まった額が振り込まれる。

そういう風に、主婦であれ、フリー・独立起業であれ、会社員であれ、その立場立場で、お互いに引き受けているものがある。これをみんなが認識すると、隣の芝生は青くないってことが、わかると思います。

思っている以上に、見えないところで人には事情もあるし、お互いに引き受けているものがあるんだっていうこと。それがわかると、違いも受け入れやすくなるし、自分は自分でいいんだと思いやすくなるんじゃないかな。

自分の軸に立ち戻り、正負の両面を見て判断する

色々と悩んだ時に、結局、一番の正解ってなんだろう?と考えることもあると思うのですが、答えってないんですよね。その人によって違う。

「“自分にとって“大事なものを大事にしていく」っていうのが、自己実現や、ご自身にとっての人生の成功につながります。

自分の軸を見直すヒントとしては、主婦の良い面・負の面を書き出して見たらどうかと思います。

良い面としては、何があるでしょう?考えてみてください。

例えば・・・

・時間的に余裕がある

・働いていると子供のことで休むときに誰かにシフト変わってもらったり謝らなければいけないことが多いけれど、融通がきく

・家事と子育てにエネルギーが注げる

・精神的・体力的にちょっと余裕が持てるので、家族に優しくできる

など。

反対に、負の面としては、何があるでしょう?

・経済面(老後資金などの心配)

・ビジネススキルの不安(時代によって、スキルが変わっていく。ついていけないのでは、お荷物になるのではなど)

・再就職への不安

・離婚したときのリスク、DV モラハラがあっても別れにくい

など。

これらをはっきりと見た上で、あなた自身がどうしたいのか?主語を自分にして、答えを出していく。

自分は、これを大事にしたい。自分は、こうしたい。自分は、これを選ぶ。

そして、負の面に心配があるなら、対策を打つ。

その時も、主語が自分であることが大事です。つまり「誰が、そう思ってるのか?」っていうこと。

「誰々さんがこう言うから~」とかではなくて、自分が、心配してるんだな。自分が、これを不安だと思っているんだな

自分が、焦ってるんだな・・・ということを明確にする。

なんとなく不安に思っているだけだと、不安はもっと大きくなりますし、現実的な対策は打てないことにもなります。

自分のために準備する

その上で、例えば、スキル面で心配なことがあれば、今からできることは何か?考える。

在宅ワークで〜スキルを磨くとか、スキルアップのための講座や学びに定期的に参加するとか。人脈は作っておくとか。良い面、悪い面、両面見た上で、選ぶことに最善をつくすことで、現実にできることを行動に移し、納得感も出て来ます。

役割はライフステージによって変わる

もうひとつ、今の状態がずっと続くわけではないということ。

ライフステージによって、役割は変化していくことを認識する。今主婦業をしている方が、後ろめたい、罪悪感からではなくて、子供の手が離れたら働きたい、という思いがある場合。

子供の年齢によって、手間がかかるところ、エネルギーかけるところも変わっていきます。巣立ったあとを考えると、今とは全く違う時間やエネルギーの使い方になると思うんですね。

スーパーというキャリアの著名な理論家がいます。彼のことばに「キャリアとは、人生のそれぞれの時期で果たす役割を組み合わせることで、自己概念を実現しようとする試みである」というものがあります。

例えばわたしたちは、子供・学生・余暇人・労働者・家庭人・・・様々な役割を、小さな頃から死ぬまでしていくわけです。「親であって、家庭人である役割」というのは、子供が小さいときは大きい。でも、この割合は、10年後、20年後となると、全く変わってくる。

子供が手を離れたら、もう少し、労働者としての割合を増やそうとか、もう少し地域のことをしようとか、ライフワークに時間をかけようとか。その時期を把握して準備していくことも、大事です。

わたしの講座、セッションでは、役割の変化を3年後、5年後、10年後と時間軸をいれて実際に明確にしていくワークショップをしています。このワークは特に人気ですが、

「自分がどういう風に、時間軸をいれると変わっていくのかがわかった」

「自分の価値観と、人との違いがわかって、楽になった」

「納得感を持って、今は焦らずに子育てに注力しよう、ここは手放そう、ここは準備しようと思えるようになった」という声をいただいています。

そんなふうに、「今がずっと続くのではなくて、変わる」前提で、時間軸を入れて、とらえていくこと。

認識していないと、いきなり「定年」「子供の巣立ち」など転機が来た時、アイデンティティクライシスになったり、浦島太郎状態で社会に直面してダメージを受けやすいこともある。

時間軸をふまえて、役割のバランスをシフトできるように、今から準備をしていくことが安心感をくれます。

さいごに。3つのポイント

・「自分にとってどうなのか」良い面、負の面を書き出した上で、両面を受け入れ、自分で決める。

・時間軸を入れて、準備していく。

・「“自分にとって“大事なものを大事にしていく」ことが、ご自身にとっての人生の成功につながる。

これからも、応援しています!

・この記事の内容は、ポッドキャストラジオでもご視聴いただけます→ラジオ「人生をクリエイティブにつくるヒント」

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