創造力の甲子園

こんにちは。Art of Life研究家、ライフコーチのヒビノケイコです。

今日は、庭のブルーベリーをぷちっと収穫して、朝ごはんに添えました。甘酸っぱかった・・・

さて、もうそろそろ子どもたちは夏休み。今年は特殊ですし、どんな風に過ごそうか考えられている方も多いかもしれません。

学校に行っている間は勉強が忙しいから、長期休みは子どものこれからの未来につながる力をつけたい。そう考えて、息子が中学に入ってからは、夏休みには「探求的な学び」を経験できるようにしています。

創造力の甲子園

今年の息子は、選考会に無事合格し、MONO-COTO INNOVATIONという全国大会に出場することが決まりました。「創造力の甲子園」とも呼ばれているこの大会は、「自ら考え、価値を創造する人を育む」という開催趣旨。

デザイン思考を学ぶ全国の中高生による創造力を競い合う舞台。

新しいモノやコトを生み出すという点で競い合い、アイデアをカタチ(プロトタイプ)にし、試してフィードバックを得ます。

各チームにはメンターとして、活躍されているデザイナー、コンサルタント、デザイン思考、ファシリテーションのプロが付きます。また、経営者、投資家、デザイナーといったさまざまな分野のプロフェッショナルが審査を行います。選考を突破した参加者同士で競うことで、自らの創造力を高めていくことができます。

(いつもは東京で行われているのですが、今年はコロナの関係でオンライン)

こういった何かを生み出していく経験って、今の子どもたちにとっても、大人にとっても貴重だと思います。

世界の時価総額ランキング

1989年の世界の企業時価総額ランキングTOP50に、日本企業は32社ランクインしていましたが、2018年にはたった1社。(35位:トヨタ自動車)1位アップル、2位アマゾン、3位アルファベット、4位マイクロソフト、5位フェイスブック・・・

日本は世界の産業構造の変化についていけてないというのが実情です。

世界では日々、0から1を創り出し、ルールそのものから変えて世界をひっくり返そうとするイノベーターたちが切磋琢磨しています。

つまり、激変する世界の中では「正解」をみつける力よりも、常識を「ほんとかな?」と疑い「自分なりの答えを生み出していく力が求められます。

ですが、今でも日本では後者のような存在は「みんなと違う子」としてグループから排除されたり、煙たがれる・・・というガラパゴス状態。今いる環境の中で機会を確保することが難しい場合は、自分たちで環境を用意していくことも必要でしょう。

アート思考とは

このように、現代ではビジネススキル・ライフキャリア構築の観点からも、自分なりの答えを生み出していく力、創造力が重要視されています。

8月にオンラインで開催する「Art of Life探求クラブ 読書会」でとりあげる「13歳からのアート思考」という本では、”アート思考”とは「自分の内側にある興味をもとに自分のものの見方で世界をとらえ、自分なりの探求をし続けること」と定義されています。

”「興味のタネ」を自分の中に見つけ、「探求の根」をじっくりと伸ばし、あるときに独自の「表現の花」を咲かせる人ーそれが正真正銘のアーティストです。

粘り強く根を伸ばして花を咲かせた人は、いつしか季節が変わって一度地上から姿を消すことになっても、何度でも新しい「表現の花」を咲かすことができます。”(出典「13歳からのアート思考」佐宗邦戚著)

これには心から、共感します。

わたしは、幼少期から美大時代、課題→制作→フィードバック→制作を繰り返してきましたが、その中で身についたことは、ただ単に美術制作をする技術だけではなく、「好奇心を持ち、思う存分探求し、今の自分の表現を生み出していく力」だったと感じます。

この力は汎用性が高く、大人になってから商品や店、空間を生み出すときにも、子育てでも、移住して暮らしをつくっていくときにも、人生を創る力としても、役立ってくれています。

さいごに

こんな激動の時代だからこそ、落ち着いていたい。

そんな方は、今こそ地面にしっかりと深い根っこをはるために、人生の様々な局面で「自分なりの答え」「表現」を
つくる力を育てていきましょう。

これを身につける上で、アートほどうってつけのものはありません。アートは、特別な芸術家だけでなく、普通の人たちにとって役立つ感性と思考のレッスンになります。

これが、今までアートに触れてきた方だけでなく、触れてこなかった方にもアート思考に触れてみてほしいと思う理由です。

それでは今日は、このへんで!

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一人でも多くの人がよりよく生きる、小さなきっかけになれば嬉しいです。