地方UIターン「意外と人材の顕在化ってされてないよね」地域目線でジブンゴトとして仕事に取り組む人の発掘


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人材の顕在化って、意外と大事なことなんじゃないかな。

これ、という記事でも紹介した元ブランドコンサルの米農家、白川さんエピソードです。

特にUIターンの人の中には「今は農家だけど、猟師だけど、実は・・・」って人もいますよね。移住したいという人に現在の都市でのお仕事をお聞きすると「外資系や有名な企業で勤めている」「自分で起業してバリバリやってる」みたいな方も多いですよ。

私の友人で都会から地方へ移住したの中にも、「デザイナー」「コンサル」「プロモーション」をする人って結構いるんです。でも、地域に入ってからそれらはあまり知られていないことも。

よく、「あんまり地域にコミットしてない都会のコンサルに、地域活性化のプランを考えてもらって失敗する」という地域の事例が取り上げられますよね。プレゼンはうまいけど、実際に成果が出ない。なぜかというと、コンサルも、地域の人も、どこかタニンゴトになっちゃっているからではないか?という。

地域を元気にしていくとき、実感として感じる本当に必要な人材は「ジブンゴト」として真剣に取り組む人だと思います。
「この地域が元気にならないと、自分も結局やっていけない。
自分が動かないと、高校もなくなる。
仕事だってなくなる。人だって暮らしていけない。
だったら、何が何でもできることをする!」
という人と、
「地域はよくなったらいいとは思うけど、最終的にはどうなったとしても自分の暮らしに関係がない」という、どこか「タニンゴト」のコンサルだったら、どちらがパフォーマンスが高いでしょう?

ネームバリューは少なくても、ジブンゴトの人の方がパフォーマンスが高いことは明らかです。

地域と都会の真ん中に立って、フラットに物事を見ながら熱量をかけていける人の存在

ある地方の過疎の村を復興しているキーマンの方にうかがったお話しで印象的なものがありました。「以前は、いくら役場の中で会議をして、この企画やりたい、こういうイベントがしたい、この6次産業化やりたい、と言っても一向に進まなかった」

だけどある時、都会から腕のたつシェフが、その地域をとても気に入り移住してきた。そして、地元素材のレストランを経営するように。そこではワークショップや企画も行われるし、普段は素敵なフレンチが食べられる。すると「イベントも、6次産業も、企画も、全部そのシェフ一人いれば実現しちゃって」やっぱり人材って大事だなって思った。と。

そんな風に、今の時代は地域の人材に地元メンバー+IUターンのメンバーが加わるという多層さが出てきてます。



本人が何をしたいと思っているか?というのも聞きながら、連携できる仕事はしたほうが豊か。

これからは地域と都会の真ん中に立ってフラットに物事を見ながら、地域のために熱量をかけていける人の存在が重要になってくる気がします。

「地元にコミットしていながらも外からの目線もある」それでいて、「地域目線で物事に取り組んでくれる人材」の発掘。

本当に地域に必要なことをするために。

なお、もし探しても地域に欲しいスキルがある人材がいない場合は、「都会で暮らしていながら地域に日ごろから親しみ、心からコミットしてくれている人」との関係性を紡いでおき、力を借りましょう。

私達の場合で言うと、お茶畑合宿や田舎ツアーにしょっちゅう来てくれる方や、東京での講座に来てくれるような方たちですね。

また、地域と他地域の間をコーディネイトしてくれるような「本気の中間組織」の力をかりて人材を探すのもいいと思います。

「地域に今いる人、最近入ってきた人が一体何ができるのか?」
顕在化させみると、面白い発見があるかもしれません^^

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講演(移住支援、地域活性化、キャリア授業)や田舎へのスタディツアーも行っています。
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■私、ヒビノケイコの著書。高知の山奥で暮らしながら新しい時代のあり方を創造中。

山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]

■私がオーナーをしている地元素材のお菓子工房。
体と心にやさしい、焼き菓子ギフト。
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