あなたの人生を描くためのことばの絵の具、持っていますか?
みーんみんとセミが鳴き始め、汗ばんで山を歩く。川だけが涼しそう。
こんな風景のなかにいると、あのころを思い出す。
「この景色と今の空気から感じるものを、今すぐ踊ってみて」
「今感じるものを10秒でクロッキーして描いてみて」
「この音から感じられるものを歌って」
無茶ぶりだと思う???
これが、フツーだった。
美大に通っていたころ、アーティストの人たちと、こんな遊びをよくしていた。初めて行った場所で、いつもの大好きな場所で。突然そこが舞台になり、空間と人が溶け合って、作品が動きだす時間があった。
思いを形にしたいのに、腰が重すぎて動けないあなたへ
「思いを形にすることに対して、すごくハードルが高いんです。いつも動けない。それに、0から1をつくるってどうしたらいいんですか?」と、相談されることが多い。
考えてみれば、京都でもほしい服や陶器、ほとんどのものを自分で作っていた。この空間、この仕事、この暮らしには、これがぴったりだ!と思うものを選ぶのが得意。
高知に移住してからも、家やアトリエ、暮らし方や子育てなど、描いて実現することも、ネットショップやカフェを作るにしても、スムーズだった。
お店のビジュアル、作品、暮らし、料理・・・自分のなかで普段から描き熟成していると、ビジュアルでパッと見える瞬間がある。あとは現実で実行するだけ。ここからは速い。
何度もなんども練習し、その通路を、太くしていけば。
「思いを形にすること、0から1を生むための手立て」というのは無さそうだけど、存在する。回答を誰かに求めるんじゃなく、自分の中にある自分だけの答えをこの世に生み出す習慣も。
その通路を、誰もが、自分の中に作ってあげるといいんだよなあ・・。
ことばは、いちばん仲のいいともだち。
さっきの質問をする人はこう続ける。
「自分のことばを紡ぎたいんです。思ってることと、ことばが違う。思ってることも、ぼんやりとしかつかめない。もっと、自分がこうしたい、という人生を自分で明確に
描けるようになりたいのに・・・むつかしくて、もどかしいんです」
詩人totoさんは言った。
ことばは、いちばん仲のいいともだち。
詩をつむぐことで、自分のなかに新しい窓ができてゆく。
日常の何気ない風景を違う視点で観れる。
自分のことばを持っていない、という方の傾向として、「自分には何もないんじゃないか」とどこか感じている方が多い。
だけど、totoさんいわく「詩をつむぐことで、自分のなかにあるものに気付いてゆける」
もどかしくて、うまく言えなくて、苦しかった「ことば」との付き合い方。7月26日の講座では、そんなことばと、ともだちになり、温かく、出会い直す場をつくる。
自分との出会い直しであり、世界との通路をつくる行為。
自分の人生(世界)を紡ぐことは、自分のことばを紡ぐことと似ているから。だからまずは、ことばを使ってトレーニングをはじめよう。
ことばという絵の具を手にいれる
自分と世界、自分の内側と外側、想いと現実。
あいだにあるのが「ことば」。
今までは、つなげる通路を今まで作ってこなかっただけ。
そしてハードルが必要以上に高くなり、臆病になっていただけ。
レシピを知り、ことばのスペシャリストと一緒に旅をし、そして日常に戻ってやり続ければ、誰にでもできる。
自分のことばを紡ぐ、トレーニング。
ことばという絵の具で、あなたの世界を描いてほしい。