「みんなはこう思ってるんだよ!」はありえない。ウワサ、悪口に降りてゆかないない歩み方

「みんな」は幻想

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「みんなはこう思ってるんだよ!!」みたいなことを言う人がいるけれど、わたしはそれ、ありえないと思っている。



例えば、田舎の話をすると、最近は移住者が多く、わりとうまく地元の人と馴染んでいる地域も増えている。そんな中で 「移住者に対して、ほんとは地元の人はみんな、来てほしくないと思ってるんだ」 という話が出てくることがある。

そうすると、「あの地域はうまくいってるように見えて実は・・・」という、まるでそれが「みんな」の意見であるかのような見方をされる場合がある。こういう裏話的なの、好きな人も多い。

さて、「ほんとのとこ、どうなの?」といえば「一人一人の人がそれぞれ思ってることがある」のが事実である。

Aさんは移住者に対して「来てくれるのが嬉しい」と思っているけど、「となりのBさんは、そう思ってない」そういう意見が違う人たちが、同時に住んでいるのが地域。おおむね、移住者歓迎のオープンな雰囲気があり、受け入れているうちにいいと思う人もふえ、悪いと思う人もいる、そういう感じなんじゃないかな。

同じ物事について、違う見解を持つ人たちが集まって暮らしている。その中で「こういう未来を描いたほうがいい」と思う人たちが集まって、いろいろな活動をしてゆく。そのうちに、地域の特色や、方向性がうっすらと出来ていく。それが現実。

何か問題があるなら、それはそれでちゃんと解決すればいいだけで、「こうしていこう」という方向性があるかないかが、結局その町の未来を作る。
 


地域だけではなく、会社であれ、どこの人間関係であれ、こういうことはある。

その人と、周りの数名

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リアルな世界でもネット上でも、つまるところ「みんな」なんてものは「その人と、周りの数名」であることの方が多い。だから、真に受けなくていいし、そのイメージの中に入らなくていい。

わたし自身「みんなはこう思ってるんだよ」というような話や「うわさ話」には、知らない間に耐性がついてきたように思える。それは、田舎暮らしとお店の経営、メディアに出る中で鍛えられてきた。

田舎のネットより速い噂話に鍛えられて


9年前に移住して田舎で暮らすようになり、村内でのネットより早い「うわさ話」のすごさには驚いた。盛りすぎやろ!ってくらいモリモリである(笑)

何年か暮らしていると、時に嫌気がさすこともある。だけどある時、それは田舎の持つ一つの性質であり、村内のゴシップエンタメであるという単純な事実に気がついた。いいも悪いもなく「ただ、そう」という感じなのだ。

田舎の噂話のおかげで、逆に噂を信じなくなったのは素晴らしいことだと思う。

人に直接会って、その人がどんな人なのか知ろうと思うようになったし、友人に関するネジ曲がった噂話が流れていたら、途中で正しく上書き直して流したり、自分自身をオープンにすることの大切さも知った。人はどうあれ自分自身はできる限り悪口を言わないことはできる。
 


噂を受け取った人の反応も様々で、「わたしはそう思ってないよ、いつもあなたのこと信頼してるよ」という人もいれば「あそこの人は〜で」とさらに増長させる人もいる。なるほど、同じ情報を聞いても、こんな風に受け取り方は人それぞれ違うんだ、という勉強にもなった。

名前の出る生き方

 

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小さなお店を経営していても、メディアに出ても、名前が出る仕事や生き方をしていると、人からはいろんな反応がやってくる。

 お店の場合は、どうしても目立つので、妬みや嫌がらせを受けたこともあるし、その時はつらかった。だけど、ある意味耐性がついた。そういう風に感じる人がこの世にいるんだ、なるほど。ということに気がつくことができた。


メディアに取り上げられることもよくあり、その都度、切り取られ方は違う。一人一人の記者さんの視点は違い、表現の仕方も違う。そして、受け取りての視点も違い、受け取り方も違う。いい時ばかりではなく、時に「え?」と思うような切り取られ方をしたり「さすがにこれはやだな・・・」と思ったこともある。だけどそれはもう、その人から見た事実であり、引き受けたこちらとしては手放すしかない部分がある。今は反対の立場にもなり至らないこと、学ばせてもらうことも多い。


わたしは、それでもいいと思っている。

自分がいいと思うことをする、こっちと思う方向へ歩んでいく。 そうやって生きていきたいし、結局それしかできない。

だから、引き受けるところは引き受けるし、手放すところは手放さないといけない。

でも、それによって得られるものもあると思っている。

そして、そんな風に進んでいる人が好きだ。

自分の芯を見ていてくれる人は必ずいる

 

友達がわたしに関する噂のことで自分以上に怒ってくれたことがある。彼女は、痛みを自分のものみたいに感じて悲しんでくれていた。だけど、わたし自身は全く気にしていなくて「ほんとありがとうね。でも、全然大丈夫だよ」と伝えた。


何よりも、そういう友達がいることがすごくありがたいなあと思った。「みんな」なんてものはないけれど、一人でも、二人でも、ちゃんと自分の芯を見てくれている人は必ずいる。

「みんなはこう思ってる」にとらわれず、これからの方向性を歩む人たちが、どんどん開拓していけますように。

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