見せないブログ
講座メンバーさんに、「見せないブログ」の文章添削をしている。
(「公開するか、しないか」は個人に任せているので、中には見せてる人もいる)
「見せない」の目的はまずは誰の目も気にせずに、自己対話をじっくり深め、自由に書ける場所を持って欲しいと思っているからだ。
素直な自分の言葉を見失った人が、素直な言葉を発せるようになってほしい。最終的には、他者の目線があったとしても「届けたい人に届く文章を書ける人になる」というのが目標。
添削は、普通のものとは全く違う。
質問や対話を通じて、等身大のその人と、ありたい方向性と、届けたい言葉を引き出していく感じ。進めながら、必要な考え方と視点を、ここだ!というタイミングで出していく。公開文通っぽい。
で、みなさん、びっくりするほど毎回の伸び率がすごい。
最初は「何が言いたいのか自分でもわからなかった」「人と会って、言いたいことを空気でわかってもらうのは得意でも、言葉として説明するのが苦手」人たち。
毎回の添削を受けとめて、自分自身で理解して考える。その上で改善して書かれた原稿は以前よりずっとその人の心の輪郭が見え、伝わる文章になってくる。
こんなに伸びるもんなのか?とびっくりするんだけど、それはひとりひとりの方が、一生懸命粘り、向き合った結果。
こちらがいくら何をしたとしても自分自身が成長しようと思わなければ成長なんてしない。
・・・
そんな中で、最近出たのは「客観性はどうしたら持てるのか?」という質問。
話すにしても書くにしても、自分を客観的に見るのって、確かに難しいよね。8つほどヒントを出したんだけど、もうひとつ思いついたことがあった。
それは、やはり「視点の数を増やす」っていうこと。ぽっちり舎の講座でも話したけれど、これはほんとに大事なことなのでもう一度復習してほしい。
同じ物事をたくさんの数の視点で、あっちからこっちからみるということ。例えば、EU離脱について。1つの方向からの意見を見たら、それと反対方向からの意見を見てみる。
政治について、左からの意見を見たら、右からの意見を見てみる。どんな物事も、左、右、上、下・・・様々な方向から見る。自分の意見と反対意見も見る。
そして、データなども参照すると、よりフラットに物事を見られる。その上で自分の価値基準・判断軸を持って、「どうしたいのか?」「どの方向性を進むのか」決める。
100の方向から見て、自分の意見を示している人と、1の方向から見て、自分の意見を示している人には大きな違いがある。
1しかない人の1の意見は盲信につながる。だから危ないし、人への影響も良くないものになる。
100の視点が持てると、人に対しても、その人が今まで持っていなかった世界を広げてあげることができる。
自分も人も、自由に生きられることにつながる。
視点は価値になる
そして、視点は表現と重なった時「価値」にもなる。
対話、手紙、講座、読み物、体験、商品などでね。
時々、「自分は~が欲しいんです、ください」「会ってください」と人に要求するだけで自分は何も提供してない人がいる。
会いたいと思われる人、与えたいと思われる人にあるものは何?
それは、まず自分自身が人に何かを提供している人である。これは、お金であることもあるし、モノや感謝の手紙だったりもする。
もうひとつが、やはり視点という贈り物。
・新しい視点を提供している時
・相手の視野を広げると相手の世界が広がる
・すると、相手が自由に近付く。
=価値が生まれている。
価値を何らかの形で等価交換している。
仕組みを伴えば、経済にも変えられる価値になる。
地道なこと
価値を生み出す生き方をするには「視点」+「表現」を持ち合わせること。
大人になっても学び続け、実践を繰り返して自分の土台をつくる。そして、価値を他者に提供するための力を持つ。
地道に、焦らずひとつひとつ。
でもちょっとでも前へ、毎回進んでいるみんなの顔を見るのがほんとに嬉しい。
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